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全部全部、聞いた。


全部全部。


 


 

何も言えず、わたしは一人で家に帰った。


 


 

ああ、頭が真っ白だ。


 

疑問は沢山ある。


なんで?なんで?って。


 

でもそれが上手く言葉には出来なくて、


「…よく分かんないよ…」




それでも間近に迫った、引っ越し。



小瀧くんと離れるけど


本当にいいのかな。


 

こんなままでいいのかな。


 


 

【話してくれてありがとう】


 


 

ただ一行だけのメールを小瀧くんに送信した。



「ホントどうしよ……」







解決策なんか出るはずもなく、日は過ぎていき、とうとう引っ越しの日がやって来た。


 


 

「A〜ちゃんと連絡してやぁ?」


「はいはい、分かったよシゲ」


「俺にもよこせよ!」


…たく、ゆ-たは相変わらず…。







「神ちゃんは……」


「あー。なんか神ちゃん仕事忙しいらしくて」


「そっか」


「あ。だけど連絡するって言ってたよ」


「分かった。ありがと、ゆ-た」


「いえいえ」



 


 

流星に、ゆ-たにシゲに、濱ちゃんに。

 

みんな揃ってくれるもの、


「なんやの、彼氏はおらんのか」


シゲは回りをキョロキョロ見渡す。


 

ここはもう、新幹線のまえ。


 

ここまで来たら、もう会えないかな。


 

 

まあしょうがないか…まえあんなことになったわけだし…。




会いづらいよね……。






「…じゃあそろそろ出るみたいだし」

 

荷物を手にとり、みんなに手をふる。


 


「もうちょっと待ってようや」


流星はそう言ってくれるものの、来ない、。


 


 

「ううん、大丈夫」


 

わたしは笑って、新幹線に乗った。


 


 

それから、小瀧くんの姿を見かけることなく、新幹線は大阪を目指した。


 


 


 

ありがとう。みんな。


 


 


 

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暖莉_nonri(プロフ) - anon*。さん» ラスト苦手で、雑になっちゃった、。コメントありがとうね! (2016年4月26日 17時) (レス) id: e29b4f2042 (このIDを非表示/違反報告)
anon*。 - 暖莉_nonriさん» 完結おめでとう!めっちゃ最後なんか…怖いというか謎めいとるというか…!!これからものんり応援するね♪ (2016年4月26日 6時) (レス) id: 1a18048000 (このIDを非表示/違反報告)
暖莉_nonri(プロフ) - かなきゃんさん» ありがとうございます(^^) 更新ゆっくりですがこれからもお付き合い頂けると幸いです! (2016年4月11日 22時) (レス) id: e29b4f2042 (このIDを非表示/違反報告)
かなきゃん(プロフ) - めっちゃ応援してるよ!!がんばってね!! (2016年4月6日 0時) (レス) id: c9c262f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
暖莉_nonri(プロフ) - みい*さん» いい作品なんて、もったいないお言葉です…。コメントものすごく嬉しいです!ありがとうございました! (2016年3月17日 21時) (レス) id: e29b4f2042 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暖莉_nonri | 作成日時:2016年2月27日 22時

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