x49 ページ49
暑そうだったから、監督が置いていった氷水で冷やしたタオルをおでこに置いてみた
「…ありがとうございます…」
よかったのかな
そんなこと思ってホッとする
「…あ、水いる…？」
「いや、…大丈夫……です」
「でもなんか飲んどかないと、脱水症状とかなっちゃうかもだし…」
「…じゃ、じゃあ下さい…」
「うん、」
「…じゃ、じゃあなんか買ってくる、ね」
小瀧に合わせて、座っていた腰を立たせようとすると「あっ、」と止められる声
「…あの、買いに行かなくていいっす…」
「…や、でもないから、買いに行く、よ…」
「……いや、その…、」
どこか言葉をためて、私を見てこう言った
「…一人に、は…せんでください…」
気づけば、服の裾を軽く握られてるし
結果、行かないことにしたけど…
「…じゃあ体調良くなったら、家まで送る、から」
そう笑いかけると少し戸惑った顔して「大丈夫です」と返してきた
「…でも、いろいろと話したい、から」
そう言うと、分かりました、と少しだけ微笑んだ
それから何分か休んで、帰ることにした
「ほんま、すみません、」
何回も小瀧くんは謝ってくるから、だんだんおかしくなってちゃって思わず笑っちゃった
「ってなんで笑っとるんですか！」
「ううん、なんもない」
そういいながらもまだ笑ってる私の顔
「…そういえば、体調大丈夫？」
わざと話を変えた(笑)
「んー…まだちょっとダルいっすけど…さっきよりは…」
「そーっか、無理しないでね」
「…はい、」
なにかを言いたそうな目をして、小瀧くんはうつむいた
そんな話をしていたら駅に着いていた
…家、どこだろ…
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 323人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
miNoRi - はるちさん» コメントありがとうございます(≧∇≦) これからも続きますのでよろしくお願いします(￣ー￣ゞ−☆ (2015年8月24日 21時) (
レス) id: 1e861a5091 (このIDを非表示/違反報告)
はるち - 面白かったです！！＼(^o^)／ (2015年8月19日 13時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
miNoRi - 彩さん» うわぁ、とっても嬉しいです(о^^о) 更新スピードは遅めですが、これからもよろしくお願いします(・▽・*) コメント、ありがとうございました(−ν−) (2015年7月28日 17時) (レス) id: 6ba87dc86b (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - この小説、すごく好きです！ 展開も面白くて、続きがすごく楽しみです！ これからも、頑張ってください！応援してます！ (2015年7月28日 13時) (レス) id: ad66a8818f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：miNoRi | 作成日時：2015年6月23日 22時
