彼 氏 は 私 の ス ト ー カ ー で し た 。／K.Nozomu

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望side

　


　



　

ウソやん

　


　

なんで……

　


　

いまだ理解出来なくて、前髪をかきあげる

　


　

さっき、顔を洗ったときについたのか少し濡れていた

　


　


　


　



　


「……流星、」

　


　

俺の所属しとるチームに戻ると、1年軍団は休んでるみたい

　


　


　

そのなかに流星もおった

　


　


「…望。大丈夫か…？」





「おん、ちょっと休んだら落ち着いたわ」

　


　

「…ほんならよかった…」

　

　

「ごめんな、代わりに出てもらって」

　


　

「別にええよ。ええ経験出来たし」

　


　

流星は、んっ、と俺にスクイズボトルを手渡してきた

　


　

「あーっと」

　


俺は受け取り、飲みながら流星の隣に座った

　


　


　

さっき試合中、倒れてもうて、流星と交代した

　

　


「……なぁ流星」

　


「んー？」

　


「流星って確か二人で暮らしとるんやよね？」

　


「え、A姉のこと？…急にどした？」

　


「いや、なんとなく思い出して」

　


「なんや、望やないみたいやな」

　


ふと流星をみれば、笑窪を出して笑ってる

　


　

…流星って藤井…




さっき会ったコ…の名字は中間…

　


　


姉弟やないん…？









「…おーい！一年！次、お前ら試合出てええぞ！！」

　


「え！ほんま！？」

　


　

一気に立ち上がる一年

　


　

いつも先輩ばっか出とってて、俺ら一年が出れるなんてほんの一握り

　


　

俺と流星はなんか監督から気に入られとるみたいで何回か出たけど…




やっぱ、一年で出るサッカーは楽しみや！

　


　

　


　

「監督監督！！」

　


「なんや、小瀧うっさいなぁ」

　


「対戦相手どこっすか！？」

　


　


「んー、あそこやあそこ」

　


　

「どこっすか？」

　


　

監督はあるチームを指さした

　


　

「…あ！シゲのおるチームや！」

　


「…シゲ？」

　


　

「おん！…あ、ほらさっきのA姉が通っとる高校！」

　


　

「へぇ…そーなん…」







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