彼 氏 は 私 の ス ト ー カ ー で し た 。／K.Nozomu

x14 ページ14

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

　


ワーッ、と人が溢れかえる廊下

　


“ 学校終わったぁ！ ”

　

そんな言葉が耳に入る

　


リア充かあ。

　


すると、視界の中にヒョコッ、とゆ-たが入ってきた

　


『なぁ、今日さ皆でカラオケ行かね？』

　


「う〜ん、今日はいいわ」

　


『えー、Aいないとつまらない』

　


「つまんなくないでしょ！今日はなんかボーッ、としてたいから」

　


じゃあね、と言ってゆ-たから、離れる

　


　

まだたくさんの人がいる廊下を進んでいく

　


今度こそ帰れる

　

そう思ってたら

　

『Aさん！』

　


「…重岡くん？」

　

また捕まった

　


『あのな、今日部活見に行きたいねんけど、』

　

徐々に距離をつめてくる

　


「部活？」

　

ちょうどいい距離で重岡くんは止まって、頷いてまた話し出す

　

『サッカーやりたいねん』

　

「サッカー…か。いいよ、案内する！」

　


重岡くんはまたニコッ、と笑った

　


　


「…じゃ、行こっか！！」

　


　

サッカー部が練習している校庭に向かう

　


・

x15→←x13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す