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「えと、や。…あの。」
「……っふふ」
しどろもどろになりながら、どうにか誤魔化そうと考えてると
A様が吹き出した。
「そうね、私には濱田がいるわ。」
ベッドに仰向けのまま、寝転がった。
ポカンとしてる内に、スースーと寝息が聞こえてきた。
泣いたから疲れたんやろう。
ブランケットを取り出して、掛けてあげる。
髪の毛も変な癖が付かないようにちょっとだけ払ってやると
むふふって嬉しそうに笑うから、
我慢出来なかった。
「A様、好きです。」
口をついて出てきた言葉。
そのまま体は、自分の理性とは裏腹にA様に近づく。
…寝てはるしええやろ。
悪魔濱田が囁いた。
「変態執事。」
「っへ？」
「うわぁぁぁぁ！！！」
……なんだ、夢か。
ガチャ
「わっ！
ってAか…」
突然ドアが開いて、ひょっこり顔だけ出すA。
「ねぇ、崇裕。見てこれ」
ジャーンと効果音付きでドアから出てきたのは
制服を着てるA。
「ちょ！え、それ…」
「久々に望に会って、
『これ着て、濱田さんに見したりぃや』
って言うから着てみたんだけど…どう？」
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作者名：ちい
| 作成日時：2017年10月9日 0時
