青春WEST＋関西Jr.~短編集~9

犬と猫 Nairu.K@ﾘｸｴｽﾄ ページ8

カフェとか夢の国だとか


インドア派であるわたしには基本関係ない。

　


やって家出たくないし、


こうやってゴロゴロするんが一番。


　

けど、、


　

「なあ〜A〜出掛けよーや」


　

うちにはうっさい犬ができてもうて。


　

「古謝、うちのアニメタイム邪魔せんでくれへん？もううちに入れたらんで」



ぬええーー、なんて変な大声出して


アニメの音はかきけされる。


　

友達やったら、ほんまにムカつくけど


　

まぁ


古謝は、、、許したる。


　

「とりあえず離れて」


「もっと抱きついてくれ？！」


「なんちゅー聞き間違いや」


「へへっ」


　

しゃあないから、抱きつかれたまま


音量をあげる。


　


「上げんでや！」


ピピ、と音量を下げられる。


そこまでするなら、普通テレビを消すだろうと思うが

言ったら実行されそうなので内緒。


　

「見させてよ、アニメ」



負けじとわたしも音量を上げる。


「いやや」


ピピ


「聞こえへん」


ピピ


「音量大きすぎ」


ピピ


「静かすぎ」


ピピ


「…」


ピピ


「…ちょ、」


ピピ


ピピ


ピピ


ピピ


　


「…もう、壊れてまう」


頑固やな、古謝は…




「とかいいながら音量上げとるのはAやん」


ピピ


あ…また…！




「もう見させてっ…んっ！」


　

っ…い、いまキスしないやろ。


ふつう…



「俺とおるんやから、たまにはアニメやなくて俺をみてや」


「……」


「A…？」


「嫌や」


「えっ」


　

ピピ


　

「あー！！」


「うるさいー」


「またチューすんで！！」


「やだやだ」


「んーー！！」


「きゃーー！」


「ふははっ」



　


きっと、こうやってフザケて

笑いあえるのが


わたしの一番の幸せなんやろうな。


　

fin.

Good-bye Joichiro.F@ﾘｸｴｽﾄ→←片恋風 Junya.A@ﾘｸｴｽﾄ

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