たくさんの顔 Matori.H@リクエスト ページ5
「せ、先輩っ…!あ、あのっ」
わたしの彼は、いつも女子に囲まれとる。
まとくんは、イケメンやし
しゃあないけど。
『付き合ってることは内緒な』
せやからこんなことになるんは、もう不可抗力ちゅうか。
抵抗するにもできひんし。
まとくんは、ダンス部の部長。
わたしはダンス部のマネージャー。
うちは強豪過ぎて、マネージャーまでおるんよ。
なんで付き合おうてくれるか分からんけど
こんな自慢の彼氏がおるなんて夢にも思わんよ。
ほんまに好きやねん。
「A、ちょっとスケジュール相談したいから今日放課後来てもらえる?」
「は、はいっ!」
年の違うまとくんがこの階に来ることはかなり珍しい。
やから嬉しくなって、跳び跳ねるのを必死におさえる。
あかん、あかん。
我慢や…!
「…んでそのあと一緒に帰ろな?」
急に距離が縮まって、耳元で囁かれる。
っ…あぁもうキュンが止まらないよ…!
・
そうして放課後、まとくんのおる教室に。
「真鳥部長…?」
ガララ、と恐る恐る扉を開ける。
「……」
けどまとくんは寝とる。
かわええ寝顔…
見てもええの?
…写真撮りたい…。
うーでも…
撮りたい…
「い、一枚だけ…なら」
スマホで、写真を一枚撮る。
緊張でぶれそうになっちゃった。
「ぅん……」
「っ?!」
起きたかなと思ったら、
まだ寝とるみたいで
ホッと一安心。
「…まとくん…好きやよ…」
きっと聞こえないから。
綺麗に手入れされとる髪の毛に触れる。
そうとう疲れとるんやなぁ
まとくん。
「いつもは女の子たちにカッコつけて、放課後は部活で部員にカッコつけて、…」
なにしてもカッコいいのはしょうがないけど
「無理しないでよ…まとくん」
「……A……」
寝ぼけ眼なまま、顔をあげる。
「お、おはようございます、部長」
咄嗟にまとくんから離れると
少し匂いが足りなくて寂しくなる。
いまの話聞かれてない、よね…?
「あ、あの時間もないと思うんで、話し…」
「…A」
抱きつかれた。
ほんまに急で、ビックリしたけど
「…俺めちゃくちゃしんどいねん…」
その声は涙ぐんでいた。
まとくんが泣いたのをはじめてみた。
・
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暖莉_nonri(プロフ) - 諸星茜☆羅歌月さん» かしこまりました!遅くなってしまいますが頑張って書きたいと思います! (2016年9月22日 13時) (レス) id: e29b4f2042 (このIDを非表示/違反報告)
諸星茜☆羅歌月 - リクエストいいですか?高橋恭平くんで同級生設定がいいです!! (2016年9月20日 8時) (レス) id: 90fa5649cf (このIDを非表示/違反報告)
暖莉_nonri(プロフ) - はがちゃんさん» 分かりました!懐かしいお話のリクエストとても嬉しいです!誰がいいとかありますか? (2016年9月7日 23時) (レス) id: e29b4f2042 (このIDを非表示/違反報告)
はがちゃん - リクエストいいですか? WEST医院の続きが見たいです! (2016年9月7日 16時) (レス) id: dfe2d9490e (このIDを非表示/違反報告)
あっさ〜。 - リクエストに応えて頂きありがとうございます!!暖莉さんの無理のない範囲で頑張って頂けたら嬉しいです(*^^*)楽しみに待っています★ (2016年9月4日 3時) (レス) id: fbd9726b81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暖莉_nonri | 作成日時:2016年9月2日 22時