プルメリア。〜花唄〜

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シゲside


ちょっと体調狂ってきた………


なんとか薬でコントロールできてはいたものの


微熱が続くとは。


今日は生放送でアルバムの新曲歌わなアカンから


ファンの目の前では笑っていよう。



―。


「続いては、ジャニーズWESTです」


『よろしくお願いします！』


めっちゃ元気に、挨拶して



照「このあとね、僕ら仕事の都合でいなくなるんですよぉ、」


えっ？仕事とか入っとったっけ？


あとでマネージャーに確認しよ………


「では、スタンバイお願いします！」

『はい！！！』


―。


歌いきって全力に笑ったあと、




楽屋直行。



そして私服に着替える。


大「ねぇ、俺らこのあと仕事とかあったっけ！？」


そう言えば、シーンと静まり返る楽屋。


崇「シゲ、何か俺らに隠しとらへん？」


流「もうちょっと頼ってや！」


神「そーやで、シゲ。」


望「お前、ジャニーズWESTのセンターやろ？」


照「お願いやから、全部喋って？」


淳「シゲ。」


こっちを見つめる淳太君の瞳に



儚げな未来が映っている。



大「これからも、迷惑かけるかもしれん……俺な？１週間前に、」



俺は、この６人の事を精一杯



信じようと思った、





大「白血病、やねん。アザができとるのも、微熱が続くのも一緒。全部、白血病の初期症状。」



暗い顔をして話すと、



小瀧がすでに泣いてて



流星も神ちゃんも照史君も濱ちゃんも



焦っていて



唯一、


黙って背中を撫でて



俺を泣かしてくれたのは



大好きな大好きな、



優しい淳太君やった。



淳「怖かったな、ごめんな？これからの事も考えなアカンけど、取り敢えず今は泣いてええ。」


大「淳太君ぅ、ー怖かった、ﾊｧﾊｧﾊｧ」


淳「怖かったな。もう俺らついとるからな？」



もう一人で笑顔を探そうと思わなくなった。



もう少し早めに


自分が６人に頼ることができてたら









僕らはあの日、後悔の決断をしなくて




済んだかも知れなかった──────。

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