7人の兄、1人の姉、独りの妹 (JW)

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幼少期


A当時5歳



姉は夏鈴(かりん)です。2個上でっ





夏鈴「ただいまぁ」



『ただいまぁ』






お姉ちゃんと、今日はいっしょに帰る日






7人「ただいまー」






あ、おにいたちもかえってきたぁ！







淳太「夏鈴、Aおやつ食べ〜」







2人「うんっ





いただきまぁす」







そう言ったのにお姉ちゃんは

わたしのドーナツをみたまま動かない






『お姉ちゃんたべないの？




あ、半分こする？』.






夏鈴「ううん。」






『いらない？』






夏鈴「ううん。」






『Aの全部？』






夏鈴「当たり前でしょっ』






あ、、





『どうぞ』



お姉ちゃんに、ドーナツをひとつあげた







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崇裕「あれ？Aおやつは？」







『あ、えっとね、んーと…
おなかへってなかったからさ
お姉ちゃんに食べてもらったの』






崇裕「そーやったんか〜」






ううん、ちゃうよ。たかにぃ
ドーナツだいすきやもん
ほんとはおなかペコペコ…






智洋「Aー！ともにぃと遊ばへん？」







『うん！あそぶー！』







夏鈴「ともにぃー！！夏鈴とあそぼ！」







流星「夏鈴〜、俺と遊ぼうや」






夏鈴「いややー！7人やないとあかんの！」







大毅「じゃあ、Aも入れて9人は？」







夏鈴「A入らん！」







だいちゃん…
聞かなくてもわかったやろ…






『A、ひとりであそぶで！
だから、8人で仲良くあそんで？』






こうやって、少しでも明るく喋らんと
おにぃたちはお姉ちゃんを悪く言うかもしれんから…







照史「A俺と2人で遊ぼうや〜」







望「夏鈴、お兄ちゃん7人もいるんやでー？
6人でもええやろー？なぁ？」







夏鈴「あかんのぉ！」







『あっくん？Aひとりでもぜんぜんええでー？お人形さんいっぱいあるもん！』






お人形さんを抱っこした。






夏鈴「これ、夏鈴の。」






『あっ、ごめんお姉ちゃん』





違うのをもうひとつ






夏鈴「それも夏鈴のやし！
Aのは、これ」






それは、耳が片方取れてて、
目も糸がほつれて飛び出てる
ボロボロのうさぎのぬいぐるみ



『ぁあ、せや〜
あとはお姉ちゃんのだもんね、ごめん』






淳太「夏鈴、A1人で遊ぶんやで？
ひとつくらいお人形貸してもええんちゃう？」







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