小瀧くんの専属××

Secret40 ページ40

流星side




Aさんが仕事早退した次の日に

ふたりが別れてないか確認する予定やった。



けど、Aさんの熱、なかなか下がらんくて

やっとふたり揃ったと思ったら、

まさかの別れた発言。





綾乃と相談して、
俺は望に話を聞くことにしてん。




もし俺のせいやったら、謝らな。









流「綾乃から聞いたで。」



望「何をやねん笑」



流「Aさんと付き合ってたんやろ。

ごめん。俺気づかんと、無責任なこと言うた。」





望「や、流星のせいやないって！笑」





明るく言う望やけど、なんか空元気なんよな。



流「しげのためやろ？

それならさ、俺の言ったこと気にせんでや。

あの時はむしゃくしゃしてて、本心やないことまで言ってもうたから。」





望「しげのため？何言うてんねん笑

そんなんちゃうし、流星が言ったことは何も関係あらへんから。」




流「でも、Aさんは望のこと好きやん。

俺、それだけは間違ってなかっ…望「俺から。」





俺の言葉を遮って言う望。


その目は真剣で、

とても嘘をついているなんて思えへんかった。







望「俺から、別れてん。

他に好きな子、できたから、さ」









．









．







流「望、好きな子できたんやって。」




撮影の休憩中に、綾乃と楽屋で情報交換。




綾「Aもそう言ってた。」




やっぱ、お互いの心が離れてもうたんかな…



で、今回の報道を機に、と…








まぁ、望がそれでええんやったら

俺はもう何も言わんけど。






綾「Aから別れたんだって。

のんちゃんの専属も辞めたいらしい。」




流「そう、なんや…」




綾「本人に聞け、って返したけど

きっとのんちゃんも許しちゃうよね、これじゃ。」




流「せやなぁ…望もベタ惚れやったのに。」








"流星〜！俺の彼女なぁ…"




"聞いてや！この間、彼女がさぁ…"




"もうすぐ彼女の誕生日やねんけど、プレゼントどうしよ〜！"









あんなに、好きやったのになぁ…









なんでか知らんけど、



ふたりが別れてまうのは俺が嫌や。

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