小瀧くんの専属××

Secret27 ページ27

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重「寝ててええで。」




タクシーで私の家まで送ってくれて、

寝室までつれてきてくれた上に、

お粥まで作ってくれるらしい。




なんて優男なの。



普段もそうだと

もっとモテるのにね。









そういえば彼、何も言わなかった。



一人暮らしなのに、2つある寝室を見ても。



朝読んでいた雑誌が置いたままになっていて、

今回の報道についてのページが開いてあるのを見ても。



よく、望がしている指輪の女性用のペアが

私の寝室の枕元にあるのを見ても。





彼は、気づいているのだろうか。





それなら、なぜ。




なぜ、何も聞かないのだろうか。








重「考えすぎは、あかんで。」





お粥食べてや、自信作やで

って、何もなかったかのように笑う。




表情がコロコロ変わって面白い。




『…ありがとうございます』




1口食べる。



お世辞じゃなくて、本当に、

とても美味しかった。





重「おいし？」



『すごく。』



重「好きになった？俺のこと。」





…あぁ、そうだった。



藤井くんが言っていたことが本当ならば、

彼は………







重「Aちゃん、好きやで。」









『………ごめ…重「専属、として。」






『………え？』




重「自分、未だ俺にめっちゃ冷たいやん！

今までの人は、もっとほら……
田内さんみたいな、女の子が多かってん。

や、悪い子じゃないねんけどぉ…

俺、あんましそういうの得意やないからさ」






"Aちゃんくらい冷たい方が、過ごしやすいんよ。

やから、めっちゃ好き"









『あ…あぁ、そっち、なんですね』




重「おん。そやで？どっちやと思ったん。

あ、恋愛で？ちゃうちゃう！

自意識過剰やって！笑」






『…別に、そんなこと思ってないし

言ってないです。』





重「くーー！ええわぁ！

マイナス級の冷たさやな。淳太より冷たいわ！笑」









それから、少しだけお喋りをしている間に

私は寝てしまったらしい。




重岡くんから、通知が3件。






しげを鍵、ポストの中やから!13:08



しげをあ、彼氏さんには、重岡くんに好きって言われた、って言うんやで。理由はなぁ…13:09



しげを言うか、ばーか。13:09






思いっきり、既読無視してあげた。

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