小瀧くんの専属××

Secret16 ページ16

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さっきのことがあったからか、

変に緊張しちゃって、上手く目をみれない。



みんな、少し遠い所にいたから

ほんとに二人の時と同じ空間で、尚更緊張する。





と、同時に、

私もなんだかフワフワしてきちゃって

目の前を見ると、空のグラスが4杯も。




『ごめ、ちょっと御手洗。』



望「こんな飲むなんて珍しいやん。

俺もついてこか？」




『や、大丈夫。ちょっと楽しみすぎた笑』



望「なんかあったら秒で行くわ笑」



『そりゃどーも笑』









御手洗に行きながら考える。


こんなの、私らしくない。


なんでだろう。









でも、考えても考えても、

原因は望と柚しか思いつかなくて。








重「わ、Aちゃん。顔赤いなぁ笑」



すれ違った重岡くんのAちゃん呼びも、

今は怒る気になれない。



もう、こんな時にやめてよ。



重「Aちゃん？体調悪いん？

このままだと、ほんまにAちゃんって呼ぶで？笑」




それでも頭がパッとしない今の私には、

言い返す言葉が見つけられなかった。




重「………ほんまに、どうしてん。」





男の顔になった重岡くんが、私の左手首を掴む。




でも、その途端、



『……やっ、やめっ……』




その手を少し乱暴に振り払ってしまった。




重岡くん、すごい傷ついた顔してて、


『すぐ、席戻りますから』



その視線に耐えられなくて、

そそくさと御手洗までかけて行った。

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