夏恋－ナツコイ－ (ページ10)

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『待って、なあそれってさ、間違いやなかったら俺から言うてもええ？』

「え？」

『好きやで、ずっと好きやった』

聞こえた言葉にあまりにも驚いて声も出なくってそうしたら困ったように

『やっぱちゃうかった！？うわあやらかした？今の忘れてもうてええで！？ごめん』

慌てる彼が可愛くて

「ふふ、」

気付いたら笑ってて

『 A ？』

目の前で困ってるあっくんに思いっきり抱き着いた。

「あっくんすき、だいすき」

やっと言えたそれは今まで我慢してた素直な気持ちで

『ほんま！？よっしゃあ！』

「言えて良かったあ、、」

安心したら涙が止まらなくて途端にあっくんのTシャツが滲んでいく。

『泣かんといてや、Aが男連れとった時泣きそうやったんは俺の方やで？』

少し笑いながらそう言うから

「嫉妬？」

なんてふざけて返す。

『そうや！悪いか！それくらいだいすきやねん、めっちゃすき、離したないくらい』

でもあまりにもそうストレートに返されるから

「離さないでねずっと」

私もストレートに。

真夏の空が見守る中ひとつ幸せが生まれました。

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