WESTちゃん短編集 その2

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(緑)







それからさらに練習に励み、可愛いと言われたいがために今までで1番褒められた白っぽい金髪に染めた。


母親には少し怒られたけど、そんなん気にしてられへん。


スキンケアもボディケアも念入りにして、恋すると色々やることあって大変やなあなんてぼんやり考える。


…ふふ、でもなんかほんまに楽しい。


こんなにふわふわとした気持ちは初めてで、ふとした時にRyuseiのことを思い出してキュンとする。







あっという間にバンドの皆さんと会う日がやってきて、どきどきと高鳴る胸を抑えながら待ち合わせ場所に向かった。


扉を開けるとそれぞれに練習をしていた皆さんが一気にこっちを見る。


こっちを見た途端、驚いたような戸惑った表情をして固まるRyusei。


…俺の事嫌やったんかな。


流星のなんとも言えない反応に不安になっていく。


SNSでは顔出ししてないからイメージと違ったのかもしれへん。


少し泣きそうになるのをグッとこらえて、頭を下げて挨拶をすると、よろしくってRyusei以外は言ってくれた。


他のメンバーさんもRyuseiの反応に驚いてて、また泣きそうになる。


『……キミがTomo？』


「…っ、はい」


『…そっか、まさか……』


困ったように笑うRyuseiに心臓がギュッと苦しくなってくる。


「あの、…イメージと違いましたか？嫌なら、代わりの人…」


『…違う！そうじゃなくて、まさかキミやと思わへんくて、驚いてしまっただけ。…そんな泣きそうな顔せんといて？』


ふわりと大きな手が優しく頭を撫でる。


『…前にライブ見に来てくれて、CD買いに来てくれたやろ？その時から、ずっとキミの可愛い笑顔が頭から離れんかった。また会えて嬉しい』


大好きで憧れのRyuseiにそんなことを言われて一気に顔が熱くなる。


『ふは、やっぱ可愛い。よろしくTomo』


「…はいっ、！よろしくお願いします！」






Ryuseiと甘いお付き合いが始まるのはもう少し先のお話。










end.







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お話がいっぱいになりました。

たくさんの評価とお気に入り登録ありがとうございました。

増える度嬉しくなって励みになっております。






何度も申し訳ございません…。

移行先少し上手くいかなくて削除して作り直しました。

また引き続き読んでくださるととても嬉しいです。

よろしくお願い申し上げます。






流優



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