WESTちゃん短編集 その2

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(青)








助手席に座る淳太がさっきから満面の笑みでニコニコしてるのが可愛い。


さらに喜ばせることをしようと思ってしまう。


「着くまで1時間くらいかかるからさ、ちょっと飲み物買っていこうか」


すぐ近くにあるスタバを指さすと、うん！という言葉と共に大好きな笑顔で頷いてくれる。


あかん、なんでこんな可愛いの？


ドライブスルーでホットコーヒー2つと淳太がハマってるイチゴのドーナッツを購入した。


「淳太、ドーナッツ1口ちょーだい」


『ん、ええよ』


運転してる俺にあーんしてくれて、


『あ、口についてる』


って指で拭ってパクってそれを食べちゃうんやもん。


……可愛すぎるやんか。


ふふ、と可愛らしく微笑みながらドーナッツを頬張る淳太をずっと見つめてたいけど、前も見なあかんから忙しい。


『もう、こっちばっかり見てんと前見てや〜』


って淳太にも言われる始末。






あれ乗りたいな〜、あのショーも見たい！なんてキラキラした瞳で楽しそうに1人で話してるから、それを見て幸せな気持ちになる。


「ほんまにディズニー好きやな」


『めっちゃ好き！しかも久しぶりやから余計に楽しみ！』


「あはは、そんな喜んでくれて嬉しいわ」


『…あと、流星と二人でディズニー行くん初めてやん？それもある』


「デートっぽいやろ？」


『デートっぽいな。ディズニーなら見られても変に思われなさそうやし、さすが流星やわ』


「サングラスとか帽子被ったらバレへんかなー？」


『いや、流星はオーラありすぎて無理やわ』


「え、なんか嬉しいんやけど」


『だって褒めてるもん』


なんてゆるーく楽しい会話をしながらの車内がもうすでに楽しい。










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