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(黄)
『…今までも夜中に泣いてることあった?』
「………たまに」
『…そっか、ごめんな。今まで気付かへんくて。寂しかったやろ?』
小さく頭を横に振って、
「…淳太くんがすぐそこにいると思ったら、心あったかくなったから、寂しくなかったよ」
……ともがあまりにも優しすぎて愛おしすぎて、俺まで泣きそうになってきた。
この子のこと、絶対大事にしないと。
『でも1人で泣かせてしまってたなんて、ほんまにごめん。これからはすぐに俺のとこ来てな?何時でもいつでも。』
大きく頷いてくれたのを確認して、安心する。
『とりあえず今日は俺の部屋で寝よっか。あっちの方がベッド広いからさ』
ともの手を引いて自分の寝室に向かう。
誰かをここに招いたのは初めてかもしれへん。
自分が先に寝転んで、腕を広げる。
『おいで?』
ぴょこんと可愛らしく胸元に飛び込んできたとも。
安心させるように頭を撫でればふわりと笑う。
「淳太くんに頭撫でてもらうと、安心する」
『ふふ、いくらでも撫でますよ?』
「やった!」
いつもの様にねこちゃんみたいな笑顔を見せてくれたともは泣き疲れたのかすぐに夢の中へ。
可愛らしい寝顔をしばらく見つめる。
胃袋掴まれて、なんて後付けで本当は最初から可愛らしいともに惹かれていたのかもしれない。
ともが心から安心して過ごせるようになってくれたらいいなぁと思いながら、目を瞑った。
ともの温もりがあるからか、その日はとても幸せな気持ちで深い深い眠りに落ちていった。
end.
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続きが書きたくなって、書き足してしまいました。
いかがでしたでしょうか。
設定ではともひろくんは17歳、淳太くんは26歳です。
これから2人がどうなっていくのか、気が向いたらまた続き書きますね。
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流優(プロフ) - ゆいさん» お気遣いのお言葉もありがとうございます。ゆい様も体調お気を付けくださいね。 (2021年9月19日 19時) (レス) id: b558de14c9 (このIDを非表示/違反報告)
流優(プロフ) - ゆいさん» なかなかコメントをいただけず、楽しんでもらえていないのかな…と不安に思っていたので、ゆい様のお言葉本当に嬉しいです…!1から読み直してくださったんですね!キュンキュンしていただけているようでよかったです。私も青×桃大好きですのでまた書きますね^^* (2021年9月19日 19時) (レス) id: b558de14c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 更新嬉しくて、1から全部読み返してきちゃいました!流優様は桃を可愛く書かれる天才です…青の年上彼氏感も大好物なので特に青×桃はキュンキュンさせて頂いております。体調にはお気をつけくださいね。今後も楽しみに読ませて頂きます。 (2021年9月19日 18時) (レス) id: 127582e3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流優 | 作成日時:2021年7月24日 23時