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(黄)
夜中３時ごろ。
トイレに行きたくなって目を覚ますと、すすり泣くような声が聞こえてきた。
気の所為かな、とも思ったけれど1人で泣いているのなら放っておけへん。
ともの部屋の扉をコンコンとノックする。
『…とも？』
声をかけるとピタッと泣き声が止んだ。
「…じゅんたくん……？どうしたん？」
精一杯いつも通りの明るい声を出そうとしてるのが感じ取れて、許可を取る前に扉を開けた。
「……っ、！じゅん、たくん」
ベッドの上で布団を頭から被り、頬は涙で濡れていた。
「…ちゃうねん！ちょっと、映画見ててっ、」
『…とも、』
ともを包み込むようにぎゅっと抱きしめる。
映画を見てたなんてきっと嘘。
ともは夜更かししてまで映画を見たりせえへんはず。
安心したのか、身体が震えて泣き出したのがわかった。
優しく背中を擦り、頭を撫でる。
「……っ、ごめんなさいっ、……夜中にっ」
『ええんよ。なんか嫌なことあった…？』
「……昔のこと思い出しちゃって、急に、…こわくなって、……っ」
『そっかそっか、すぐ俺のとこ来てくれたら良かったのに』
「………そんなことして、…淳太くんに嫌われたく、ないっ…」
いい子にしないと可愛がってもらえへん、ここにいさせてもらえへんと思ってるんやろうか。
…そんなことないのに。
『…とも。俺はとものこと絶対嫌いにならへん。ともが1人で泣いてる方が悲しい。』
ぽろぽろと零れ落ちていく涙を拭う。
「高校生やのに、怖いこと思い出して……泣いちゃっても嫌いにならへん？」
『ならへんよ。愛おしいなと思う』
「……夜中に、淳太くんのとこいって、一緒に寝て？って言うてもっ、嫌いにならへん？」
『ならへん。ともと一緒に寝れたら嬉しい』
「……うぅっ、淳太くんっ、…！」
うわんうわんと子どもが大声で泣く時みたいに泣き出して、慌ててぎゅっと抱き寄せた。
親にも甘えられずに育って、今まで甘えたくても甘えられへんかったんやろう。
「…ともっ、淳太くんに嫌われたくないのっ、…やからやからっ、」
『とものこと嫌いにならへん言うたやろ？絶対嫌いにならへん』
強く言い切れば、言葉を信じてくれたのか、ぎゅっとともから抱きついてきてくれた。
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流優(プロフ) - ゆいさん» お気遣いのお言葉もありがとうございます。ゆい様も体調お気を付けくださいね。 (2021年9月19日 19時) (
レス) id: b558de14c9 (このIDを非表示/違反報告)
流優(プロフ) - ゆいさん» なかなかコメントをいただけず、楽しんでもらえていないのかな…と不安に思っていたので、ゆい様のお言葉本当に嬉しいです…！1から読み直してくださったんですね！キュンキュンしていただけているようでよかったです。私も青×桃大好きですのでまた書きますね^^* (2021年9月19日 19時) (レス) id: b558de14c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 更新嬉しくて、1から全部読み返してきちゃいました！流優様は桃を可愛く書かれる天才です…青の年上彼氏感も大好物なので特に青×桃はキュンキュンさせて頂いております。体調にはお気をつけくださいね。今後も楽しみに読ませて頂きます。 (2021年9月19日 18時) (レス) id: 127582e3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流優
| 作成日時：2021年7月24日 23時
