WESTちゃん短編集 その2

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(橙)








翌朝アラームの音で目が覚めた。


淳太くんは未だに腕の中。


アラームが聞こえたのかもぞもぞと動き出して、煩く鳴っていたアラームを止める。


急にくるりとこっちを振り返ってきたから、あまりの顔の近さにちょっと驚いたけど、淳太くんは気にしてなさそう。


『…ほんまに寝れたわ』


「はは、よかった」


『目覚ましの音が鳴るまで目覚めへんなんて久しぶり』


「よう寝てたなあ」


『…ありがとう、照史』


「どういたしまして」


長年の相方とこうやって微笑み合う朝も悪くないな、なんて。


弱いとこ見せてくれたのも、俺やからやったんかな。


自惚れかもしれへんけど、そう思うと嬉しい。


「またいつでも寝においで」


『ん、また来る』


昨日よりもスッキリとした顔の淳太くん。


「たいしたもんないけど、なんか食べる？」


『えー朝から照史の美味しいご飯食べられるなんて最高やわ』


なんて深い意味はないやろうけど、俺にとっては嬉しい言葉を言ってくれたから思わず頬が緩みそうになった。








いつでもそばにいるからね、助けるからね、と心の中で淳太くんに語りかける。


今はまだ伝えられへん気持ちを心に閉じ込めながら。










end.




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いつもお読みいただきありがとうございます。

あまり書くのが得意ではない定番コンビも含め、

立て続けに人気な組み合わせを書いてみましたが

いかがでしたでしょうか…？

書きなれない組み合わせだと難しいですね💦

上手く書けるか分かりませんが、

こんなエピや組み合わせが見たいなど

リクエストお待ちしております。





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