想い、想われ（桃）

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昨日、望から「話ある」て連絡が来た。









今までわざわざ前もってそんな風に言ってくることなんて無かったら今日一日ずっとソワソワしてて落ち着かなかった。









七海からは「大丈夫だよ」て言われたけど、どうしても悪い方に考えてしまう。









予定の２１時を２時間過ぎて、ピンポーンとインターホンが鳴った。









扉を開けたら息を切らした望。









「ちょっと、大丈夫？」



望「ごめん、遅なった。」



「だからってそんななるまで走らなくても(笑)」









そう言ったら、ギュって手を握られた。









望「…早く会いたかったから。」



「望？」









……いきなりどうしたんだろ。









手からドキドキしてるの伝わってないかな。








とりあえず中に入ってお互いソファに座る。









望「あのな、大事な話あんねん」



「…うん」









顔を上げると、これまで見たことないような真剣な目してる望。







何言われるか怖いけど、その目から目を逸らせなかった。









望「６年前、Aと学校の下駄箱で会って、」









望が昔話を始めたことに驚きつつも耳を傾ける。







望「そっから仲良うなって。大吾とか柊真とかも。みんなでゲーセン行ったりカラオケ行ったり。」






懐かしい。楽しかったなあ。






望「俺らが舞台とかコンサートで忙しかったらノート見せてくれたり。勉強付き合ってくれたり。」







放課後よくマックでたむろってたよね(笑)







望「俺らと仲良うしてるから陰で嫌なこと言われたてたりしてたんに何も言わんで付き合ってくれたり。」








バレてたんだ。





驚いてる私を見てふふと笑う。









望「気づいてへんと思てたん？俺らそんなあほちゃうから(笑)…デビュー決まった時も、一緒に喜んでくれて、一緒に悩んでくれて…」








望、嬉しさと苦しさの狭間で戦ってたね…

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