想い、想われ（桃）

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望side









今日はレギュラー番組の収録と雑誌撮影。







カバン開けたらおにぎりが２つ入ってた。







ラップに『合間に食べてね』て書いてあって１００パーセントAの字。









「いつの間に…」









もう、ほんまこういうとこ。









照「なあ、望ー…てどしたん？」



智「固まってる(笑)」



大「わ、おにぎり！美味そ(^^)」



「Aが入れとってくれた…」



崇「やばいな。」



流「ええなあ。」



淳「ほんまに出来た子やなあ。」



大「小瀧にはもったいないわ！」









俺もそう思うわ、て言いたいけどべつに付き合ってへんしな(苦笑)









みんなが俺の手にあるおにぎりをジッと見てる。









「あげへんわ。Aが俺に作ってくれたんや。」



照「もう、早よ付き合うてまえ(笑)」



淳「ほんまに(笑)」









おい、そこの力士と唇。








それが出来とったらもう結婚までしとるわ！








…さすがに無いか、それは(苦笑)









流「こないだ廉と会うてんけど、Aちゃんとカフェ行ったて喜んでたで。」



「あいつほんま昔からAのこと好きやねん。高校ん時もわざわざAに会いに教室来とったからな。」



照「Aちゃんモテたんとちゃう？」



「モテとったんかな〜…あぁ、モテとったわ。」









Aはよう体育祭とか文化祭とかの委員してたからみんなの前立つこと多かったからな。









告白された、て本人から直接は聞いたことないけどそういう類の噂なんか秒で広まって嫌でも耳に入ってくる。









智「Aちゃん彼氏おったんやんな？」



「おったで。」









俺が知っとるのは３人。









知っとるのは、てかそれで全部やと思う。









どれも男から告白されて付き合って、結局別れるていうパターン。









そういやAの好きな人聞いたことない。









誰々が好きとか、好きになったとか、全く聞かへん。









「あいつ誰が好きなんやろ…」









みんな俺のこと見てる。









あ、俺いま普通に声出して言うた？(苦笑)








はっず。









崇「望あほやな〜ほんま。」









そう言って濱ちゃんがいつものように糸目で笑う理由が俺には全然わからへんかった。









智「あほやな。」



大「あほやあほや。」



流「ふふ(笑)」









もうほんまなんなん…

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