・ ページ12
黄side
「ん…、？」
バタバタと誰かの足音と、話し声が聞こえる。
もうそんな時間か…とスマホを確認すると、まだ朝の5時前。
「はぁ、こんな時間に誰…」
気になって部屋を出ると、顔色真っ青なしげを抱えるはまちゃんがおった。
聞くと釣りに行こうと早起きしたところ、しげがトイレで苦しんでるのを見つけたらしい。
「体温計と、冷却シートと…、スポドリか。」
急ぎめでスポドリを作って部屋に戻る。
紫「あ、淳太。その辺ゴミ箱ない？」
さっきは寝てたしげが、起き上がって苦しそうに息をしてる。
「はいよ、戻しそう？」
紫「んー、さっきも戻してたからなぁ。
もう出るもんないんかも。」
「これ、飲ませよか。あんま刺激せんように常温で作ってんけど…。」
ペットボトルに入れたスポドリにストローをさしてはまちゃんに渡す。
紫「しげー、これ飲んで？」
赤「っ、ん、いらん…」
紫「えぇ、でもはよ菌だしたほうがいいし、脱水も怖いで？」
赤「や…、だって、はく…」
体調悪いせいで、聞き分けが悪くなってるしげ。
はまちゃんも困った顔しとるな…。
俺の出番やな。
「はまちゃん、変わるわ。」
紫「頼むわー。」
「しげ、これ飲んで？
はい、はよ。」
赤「や、むり…、っはぁ、っおぇ、」
「ほら、気分悪いんやろ？
はよ飲んで。」
ちょっとキツめに言ってストローを口元まで持っていくと、渋々飲んでくれた。
赤「っ、も、いっ、…ふぅ、っあ、」
ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬｯ
飲んだばかりのスポドリを勢いよく戻してしまった。
ゴミ箱を抱えてたからどこも汚れたりはしてないけど、まだスッキリせんみたい。
赤「んっ、はぁ、…じゅんっ、た、」
「ん？」
赤「んっ、ｺﾞｸｺﾞｸｯ、っげえぇ、おぇっ、」
「え、ちょっ、なにしてん？！」
俺が持ってたスポドリを急に取られたと思ったら、一気に飲み干す勢いで飲んだ。
赤「、もっ、と、のむ…ちょーだい…」
しんどくて訳わからんなってもうてるんかな。
涙を流しながら、さっきまであんなに嫌がってたスポドリを求めてくる。
はまちゃんも、唖然としてボーッとしてもうてる。
「ちょっと休憩しよな、汗拭こか。
寒ない？」
赤「…のむ、のっ、まだ、」
「ん、わかったわかった。
ほんならはまちゃんに持ってきてもらおな？」
「はまちゃーん、いける？
新しい袋と、スポドリお願い。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 294人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
blue(プロフ) - グズグズ神ちゃんすごく可愛かったです‼︎ありがとうございました！ (2022年4月28日 1時) (
レス) id: 2c82dc0af0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - ななさん» ありがとうございます！本当にスローペースで申し訳ありませんが、お付き合いいただけると嬉しいです！ (2021年5月10日 0時) (レス) id: 0aad7d46c2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はまちさん» リクエストありがとうございます！書かせていただきます！ (2021年5月10日 0時) (レス) id: 0aad7d46c2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - s.d.westさん» リクエストありがとうございます！書かせていただきます！ (2021年5月10日 0時) (レス) id: 0aad7d46c2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - blueさん» リクエストありがとうございます！おそくなりすみません、書かせていただきます！ (2021年5月10日 0時) (レス) id: 0aad7d46c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆ | 作成日時：2021年2月23日 2時
