west ×青II

・b ページ14

青s in楽屋


桃「流星っ、」


「…ん?」




仕事が終わり帰ろうとした時、望に呼び止められる。




別れてからも仕事以外で話す事は無くて、
こうして話すのは別れたあの日以来やった。




桃「急に呼び止めてごめん。
どうしても今伝えたい事があって。」


「何?」


桃「流星、俺とやり直してほしい。」


「えっ、」




今何て言った?




桃「俺とやり直してほしいねん。」


「…何言ってるん?」


桃「今更なんはわかってる。
でも、俺やっと流星が好きやって気づいてん。」


「そんな、」


桃「不器用なとこも、口下手なとこも全部受け止めるし
今度は絶対何があっても離れへんから、もう1度俺と
付き合ってほしい。」


「………ごめん。」


桃「流星、」


「別れてからも、ずっと望の事好きやった。その時に
しげから付き合おうって言われて。望の事、忘れられる
ならって思って付き合う事にしてん。」


桃「……。」


「でも、気づいたらいつのまにか強引やけど優しさが
あって、常に俺の事想ってくれるしげを好きになってた。」




しげのおかげで、望の事を忘れる事ができた。


しげのおかげで、しげを好きになる事ができた。




「ほんまに俺の事大事にしてくれんねん。」




しげが居たから、救われた。




「俺はしげと付き合っていたい。しげの側に居りたい。
やから、望と付き合う事はできへん。」


桃「…そっか、そうやんな。…ごめんな。」


「ううん、ありがとうな。気持ち伝えてくれて。」




望。俺はもう望のとこに戻る事はできへんけど、
それでも、望の事好きになって良かった。


辛い想いもたくさんしたけど、好きになって後悔した事
はないで。




これからは望の幸せを願ってます。




しげ。いつも俺を支えてくれてありがとう。
俺もしげを支えれる存在になっているやろうか?


俺は今、しげと付き合えてほんまに幸せ。




これからもよろしくな。


end

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