Lion heart .1《仁亀》

ka_4 ページ5

〜帰り道〜




今日はみんなと予定が合わなかったため1人で帰る

4月だけど時々冷たい風が吹く




スマホでお気に入りの曲を聴いていると、

イヤホンを通り越して子どもの泣き声が耳に届く





まだ小さい男の子はひとりぼっちで泣いていた






『迷子かな、？』






お母さんを探そうと思い男の子に近づこうとすると



私よりも先に近づく大きい影






『っ、？！』





私は驚いて声が出なくなった







「大丈夫か？ママとはぐれた？」





子「うんっママいないっ、(泣)」





「すぐ見つけてやるからな、大丈夫大丈夫」







と言って、

男の子と手を繋いでお母さんを探しに行った







『キング……』







学校の王様である彼が、あまりいい噂のない彼が、

こんなにも優しいことを知ってしまった




これがギャップ、？







信号の先で男の子のお母さんと出会うことができた


お母さんに感謝されまくっているのが分かる








『よかった、』







そのままぼぉ〜っと立っていると、








仁「お前も迷子？」





『へっ？！( °_° )』





仁「(笑)」





『な、なんですか？』





仁「無事帰れるといいな」







と言ってキングは帰ってしまった








『帰れます！』

ka_5→←ka_3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す