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わるもの。10 ページ10

??視点

あっというまに、練習試合の日が来た。

体育館に入ると、やっぱり私立の偉大さを感じる。

荷物運びを終え、準備体操に入る時だった。


「…ね、姉ちゃん……!?」

日向が、驚きを隠せずに向こうのコートを見る。

俺もそちらを向くと、あるマネージャーが目に入った。


橙色の髪を団子に結んでいる。

日向に似合わずの身長の高さ。

しかし、その顔立ちは日向を進化させた後のような…とにかく、すいこまれそうだ。


完璧に、できた美人みたい。

しかし、感動の再開。とは行かないようで。

彼女は日向の顔をみた途端、何事もなかったように歩みを進めた。


あれが、日向の姉ちゃんか…同い年とは思えない貫禄だった。


A視点

「A、挨拶行くぞ。」

及川が遅れてくるとのことで、副主将のはじめと、マネを代表して私が挨拶に行くことになった。

「はーい、徹大丈夫かな?」


「練習試合前に怪我したあいつが悪い」

ごもっともです。私も思いました。

やっぱはじめは清々しくて最高だ。


特に、及川を殴る時とか、蹴るときとか、最高に面白い。

なんて真顔で考えながら、烏野の主将の前に着く。

「どうも、副主将の岩泉一です。よろしくどうぞ」


「マネージャーの日向Aです、よろしくお願いします」

「日向?…あぁ、よろしくお願いします。」

そう無事に終わると思っていたのに。


「ね、姉ちゃん!」

くそ、さっき無視したのにわかんなかったのかよ。

やっぱり単細胞は断固拒否だ。


「…あれ、翔ちゃん!」

笑顔で手を振り、あいつのもとに行って耳打ちする。

「…ひっわ、わかった」


これ以上無駄口叩くなよ。

そう言って笑った。

「朝、忙しくて会えなかったけど、お互い頑張ろうね!」


それだけ言って、私は自分のチームへ戻った。

…ひとりだけ、私を睨むような眼で見ていたけど。

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めめこ(プロフ) - おもしろいです。続き楽しみにしてます (2018年8月6日 14時) (レス) id: 0476555058 (このIDを非表示/違反報告)
なるせ(プロフ) - 20、21抜けてますよ〜 (2018年7月19日 18時) (レス) id: 1b8b6eb8c3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼藍 ‐sora‐(プロフ) - オリジナルフラグ外してくださいねー (2018年6月18日 18時) (レス) id: bd7372bd68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ー檸檬水ー | 作成日時:2018年6月18日 17時

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