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わるもの。6 ページ7

及川視点


「なぎさ、Aはどこに行ったの?」

休憩になっても、Aは体育館に戻って来なかった。
「シャワー室だよ」

…は?シャワー室?

不思議そうな顔をしていると、なぎさは耳打ちをしてきた。


「あのね?…もえとドリンク作ってた時に、私が聞いたの。

本当にもえがやったの?本当の事言ってって。そしたら急に怒りだして…

とめに入ってきたAを、てめえなんて言ってスポドリかけたの」


…なんだよそれ。

探しに行かないと、もしかしたら大変なことになっているかもしれない。

「岩ちゃん、先始めといて」


「は?…おう」

主将がそんなこと放っておくわけない。

「緑川」


俺がそう言うと、大袈裟に肩を揺らして振り向く。

その顔色は、まさに蒼白していた。

「…覚えてろよ」


そう吐き捨て、俺は体育館を出る。

俺のファンに声を掛けられたが、今は手を振るだけ。

早く戻るために、早くあいつを見つけないと。



校舎を駆け回り、最終的に行き着いたのは部室だった。

「Aー?…えっわっごめんなさいませっ!?」

確かに、居たことは居た。しかし、見てはいけないところをみてしまった。


スカートは履いてて良かった…

なんて安心していると、突然ドアが開く。

「徹のえっちー!びっちー、さいてー」


なんて爆笑しながら言っていた。

「ご、ごめんて!探してたの!」

しかし、彼女は恥ずかしがっている様子はなかった。


「別に気にしてないよ。ってか、なんでここに居んの?」

俺は、さっきの話をした。

「あー…私は平気。もう髪も洗ったし、まだ濡れてるけど。あの子も悪気があったわけじゃないし、許してあげよう?そういう時もあるよみんな」


やっぱり…Aは優しかった。

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めめこ(プロフ) - おもしろいです。続き楽しみにしてます (2018年8月6日 14時) (レス) id: 0476555058 (このIDを非表示/違反報告)
なるせ(プロフ) - 20、21抜けてますよ〜 (2018年7月19日 18時) (レス) id: 1b8b6eb8c3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼藍 ‐sora‐(プロフ) - オリジナルフラグ外してくださいねー (2018年6月18日 18時) (レス) id: bd7372bd68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ー檸檬水ー | 作成日時:2018年6月18日 17時

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