わるもの。30 ページ30
「君、ボールだしうまいねぇ?なんかやってた?」
突然、そう言われた。
「あー、なんかやってたと言えばやってたかな?」
「ふーん」
やっぱり、音駒はレシーブが格別だった。
特に、あのリベロ。
練習試合になってもそれは発揮されていて。
休憩の合図と共に、みんな集まる。
「お疲れ様ですー」
対する青城は、どことなく重苦しい雰囲気で。
でも私は、ここにいるよりよっぽどあっちに行きたかった。
だって隣には…
「山本君、あの時はもう少し…」
緑川梓が居るから。
中学でバレーしてましたアピールしちゃって。
それほどうまくないのに、笑っちゃうよ。
すると、ノートを書いている私の隣に研磨君が座る。
「研磨く…呼び捨てが良いんだっけ。お疲れ」
近くにあったタオルを渡すと、彼は頭をぺこりと下げた。
「…アドバイス、頂戴」
急に、何を言い出すんだろう。
「素人のアドバイスなんて、全然役に立たないよ?」
苦笑してみせると、彼は言った。
「素人じゃ…ないでしょ…翔陽から聞いた」
…あいつ。
研磨はあいつと仲が良いのか。じゃああまり関わりたくない。
と、ちょうど良いところで休憩終了の合図が鳴った。
「がんばれ研磨!」
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めめこ(プロフ) - おもしろいです。続き楽しみにしてます (2018年8月6日 14時) (レス) id: 0476555058 (このIDを非表示/違反報告)
なるせ(プロフ) - 20、21抜けてますよ〜 (2018年7月19日 18時) (レス) id: 1b8b6eb8c3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼藍 ‐sora‐(プロフ) - オリジナルフラグ外してくださいねー (2018年6月18日 18時) (レス) id: bd7372bd68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ー檸檬水ー | 作成日時:2018年6月18日 17時