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わるもの。28 ページ29

青城の集合がかかった。

けれど、合宿中の私は関係ない。

なぜなら、音駒に飛ばされたから。


音駒はマネージャーをとっていないらしく、臨時で私と烏野のもう一人がやることになった。

そのもう一人…とは。

「緑川梓でーす!よろしくお願いします!」


「…」

こんなの、聞いてませんケド。

「んじゃあ、君。Aちゃんはノートとボールだしお願いね」


じゃあ、そう言って準備体操に行ってしまう。

「…久しぶりじゃん」

私は彼女を無視する。


「この前の練習試合は私休んでたんだよねぇー?…なんか答えろよ」

左手の震えを隠しながら、私は振り返って笑う。

「準備、したらどうです?…悲劇のヒロインさん」


すると、舌打ちが聞こえて。

「…練習試合終わったら、また遊んであげるね!楽しみにしてな」

彼女が体育館から出て行った途端、私はベンチにへたりこんだ。


深呼吸を、一つ。

それでも止まない震え。

すると突然、後ろから声をかけられる。


「あの…大丈夫ですか」

振り返れば、そこには背の高い金髪の子がいた。

眼鏡がちょうどいい具合に似合っている。


「え…あっうん、大丈夫」

不意を突かれ、いつもの自分を忘れてしまっていた。

「あの人と…知り合いですか?」


「まあね…昔から」

「へえ…じゃああの人の本性、知ってるんですね」

そう言ってもう一度、眼鏡君を見る。


この子…へぇ。

「君、名前は?」

「月島蛍です」


「月島君、なかなか冴えた頭脳だねぇ、気に入ったよ」

「気が合いますね、僕もです」

なんだか…この子とはうまくやっていけそうだ。

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めめこ(プロフ) - おもしろいです。続き楽しみにしてます (2018年8月6日 14時) (レス) id: 0476555058 (このIDを非表示/違反報告)
なるせ(プロフ) - 20、21抜けてますよ〜 (2018年7月19日 18時) (レス) id: 1b8b6eb8c3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼藍 ‐sora‐(プロフ) - オリジナルフラグ外してくださいねー (2018年6月18日 18時) (レス) id: bd7372bd68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ー檸檬水ー | 作成日時:2018年6月18日 17時

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