杜若-かきつばた-

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ホロッと大毅の大きな目から涙が零れた



大「のんちゃんが、僕を、幸せにしてくれるん？」

望「うん、絶対したる」

大「僕のこと、捨てへん？」

望「っ…大丈夫、絶対捨てへんよ…」



捨てられる、なんて、俺はこの年で考えたことなんかあったやろか

大毅の事を強く抱きしめたら声を上げて泣き始めた
施設はきっと泣くことも許されへんかったんやろな



大「ふぅ…っのんちゃぁ…っ」

望「よしよし、大丈夫やで」

大「ひっ、も、痛いの、ややぁ…っ」

望「大丈夫、俺は絶対せえへんよ」



ぐううう…



わんわん泣いて泣き止んだと思ったら今度は大毅のお腹がなる(笑)



望「ご飯、食べよか」

大「うん！」



今日1番の笑顔、太陽みたいな笑顔や



望「こら大毅、危ない〜」



この短時間で分かったこと



大「ぐふっ」



大毅は超がつくほどのかまちょ、ウザ絡みが激しすぎる、可愛いけど！

けど包丁持ったり火ぃ使ったりしとる時は危ないから流石に怒る



望「もう、大毅！」



後ろを向いて俺の脚にしがみついて遊んどる大毅と目を合わせる。そしたらぴゃーっとソファの方に走ってソファの裏に隠れてそーっと頭を覗かせる(笑)

5歳児らしい、可愛いやっちゃ(笑)

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