杜若-かきつばた-

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大毅…と何回も呟く流星くん

照史さんの顔は嬉しそう



照「この子ね、めちゃくちゃマイペースやねん、人の名前も全然覚えんのよ(笑)けど、何回も繰り返しよるやろ？これな、名前覚えようとしてんねん」



それを聞いた大毅はすごく嬉しそう



大「おん！大毅やで！」

流「お、俺、りゅーせえっ」

大「りゅーせーなっ！」



流星、流星、と流星くんの真似をして大毅も名前を呟いて、流星くんの両手をギュッと握った



大「覚えたで！りゅーせ！」

流「俺も、覚えたっ！大毅！！」



よかった、友達、できたやん



望「初めまして、流星くん」

流「？」

望「望、って言います」

流「望…」



これまた繰り返して一生懸命覚えようとしてくれる流星くん

めちゃめちゃ可愛いっ



流「大毅！あっちで遊ぼ！」



座ってお話しとった流星くんがヨイショって立って座っとる大毅の腕を引っ張る

大毅も嬉しそうに笑って、立って2人であっち行ってしもた



望「なんや、俺ついてこんでも大丈夫やったやん(笑)」

照「子どもってなんであんなにフットワーク軽いやろね(笑)」



その場に置いてけぼりにされた照史さんと思わず苦笑した

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