杜若-かきつばた-

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望「…ぐぇ」

大「こたき！」



お腹の上の重みと俺を呼ぶ声で目が覚めた



大「こたきぃ！」

望「んあ〜…？」



なかなか開かない目をこじ開けて俺の上にいる大毅を見る



大「こたき！おはよお！」



キラッキラのアイドルスマイルでこっちを見る



望「おはよう、大毅」

大「くふっ」

望「早いなあ、今何時よ〜」



ベッドに置いていたスマホを付けて時間を見る



望「6時…(笑)」



思わず苦笑い、ちょっと早すぎやろ



大「起きて！」

望「えー、もうちょい寝ようやあ…」

大「いやや〜！あ！寝たあかん！」



眠くて眠くて寝ようとしても大毅に叩き起される



大「こーたーきぃ！！！」

望「んあー！もう！彼女かお前はあ！」

大「きゃー！！(笑)」



ガバッ、と布団から起き上がるとピョン、って俺の上からどいてぴゃーっと走っていく(笑)

ほんま、元気やなあ、小さい子って

そんなこと思う俺って、



望「オッサンやなあ(笑)」



んーっと伸びをして大毅が消えたリビングに行く



大「ばっ！」

望「うぉ、ビックリしたっ」

大「ヒャヒャッ！」

望「なんやその笑い方っ(笑)」



リビングのドアを開けたら足にしがみついてきて
ビックリした言うたらまた聞いたことの無い笑い声で笑うから俺はそれに笑う



望「はぁ…なあ、大毅？」

大「ん〜？」



ひとしきり笑い終わった後に大毅を呼ぶ
大毅はまだ楽しいんかニコニコしとる



望「おうち、行こか」

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