杜若-かきつばた-

30 ページ30

.


その後も色々必要なもん買った



大「大毅これ欲しい！！」

望「えぇ、そんなん要らんやん〜」

大「お願いっ！」



ウルウルお目目でお願い、と言われてゴキブリの玩具を買ったり、



望「うわ！似合わなすぎやろっ(笑)」

大「似合うもん〜〜っ！！」



おふざけで付けたサングラスが絶妙に面白くて買ったり、ちょっと無駄な買い物も多かったけどまあ楽しかったらプラマイゼロ



大「楽しかったなあ！」



帰りの電車は、行きの電車よりテンションは落ち着いて、平日のお昼間やから座るところもいっぱいある



望「そやなあ、また行こうな？」

大「おん！今度は今日買ったメガネかけていく！」

望「頼むからやめてくれ(笑)」



なんて茶番をしてたらあっという間に降りる駅



望「せや、明日から行く施設の前通ってみよか」

大「しせつ…？」

望「あれ？聞いてなかったん？」



すごく不安げな顔をする大毅



望「施設行くの、いやや？」



抱っこして聞くと俯いたまま何も言わん



望「…大毅？」

大「…？」

望「俺な、大毅が嫌なことはあんまりしたくないねん、そりゃあ、ちょっとは我慢してもらわんとあかん事もいっぱいあるけど、」

大「…うん」

望「けど俺と大毅はまだ家族になったばっかりやから、大毅が自分の口で、いやや、って言うてくれなまだなぁんも分からへんのよ、やから、嫌なことは嫌って言うて欲しい、絶対怒らへんから」

31→←29

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す