ごじゅうきゅーう。 ページ12
Aside
私の目の前に大きな門が立ちはだかる。
だがど、門くらい大して気にしない。
なんせ、正義の門が内開きなのを知っているから。
外から無理やり海水で圧をかければ、内部の電子装置が壊れて開くはず。
｢うしっ、やるぞ〜｣
手を海に向けてかざす。
｢” 大波 ( グルンジ・オンダ ) ”｣
海がだんだんと盛り上がる。
盛り上がり、やがて大きな波となる。
私は手を正義の門に向けた。
すると、波はどんどん進んでいき、正義の門にぶち当たる。
ゴゴゴゴゴ……！！
門は水圧に耐えられず音を立てながら開く。
波は壁にぶつかった衝撃で落ち着く。
知ってた？高潮の後の波は穏やかなんだよ。
｢うんうん！ちゃんと開いてるね！｣
私は、海軍本部内に船を進める。
・
・
・
ザワザワ…
忙しなく動く海軍の港。
海兵｢正義の門はまだ閉じないのか！！｣
さっき門をこじ開けたからか忙しなく動き回る海兵たち。
…申し訳ない。
｢その門、私が閉じましょうか？｣
私は、敵意が無いことを露骨に出しながら海兵に話しかける。
海兵｢はぁ…できるならやってくれ…。｣
海兵さんは頭を抱え、俯いて応える。
｢はーい。｣
私は先程と同様に波を作り、門を閉ざす。
｢海兵さん、できましたよ。｣
私の声を遮るかのように電伝虫が鳴る。
海兵さんは私の声に気付かなかったのか、そのまま電伝虫を取る。
海兵〘こちら沖合班！
正義の門が完全に閉鎖されました！〙
海兵｢そうか！了解した！今すぐ戻ってこい！｣
私の目の前に居る海兵さんは、ホッとしたのかやっと顔を上げてくれる。
｢あの。私がやったんですけど。｣
さすがに気づいて欲しくて声をかける。
海兵｢君がやってくれたの、か……？？？｣
海兵さんはすぐさま銃を構える。
｢えっ。｣
海兵｢君は侵入者か！？｣
あー、なるほど。俯いていたから顔も格好も見ていなかったのか。
まぁ、開くはずのない正義の門が開いて、その上で知らん人が目の前に居たらそうなるよね。
私は大人しく両手を上げる。
海軍本部、血の気が多いようです。
___________________________________________
” 大波 (グルンジ・オンダ) ”
海上に大波(高潮)を作り出す技。
白ひげの” 海震 (かいしん) ”の津波に憧れて作った。
荒れるのは海の表面だけなので、波が過ぎ去ると海が穏やかになる。
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アオイ(プロフ) - ｢｣さん» ご指摘ありがとうございます。事前に調べて書いたつもりでしたが、mmとcmを見間違えていたようでした。最新話の更新と共に訂正をしておりますのでご確認頂けると幸いです。まだまだ至らぬ点が多くありますので、たくさんの意見お待ちしております！ (2022年9月1日 3時) (
レス) id: b5d76d99f9 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 4CEさん» ありがとうございます！多忙な時期が続き、更新できずにいましたが、落ち着いて来ましたので再開したいと思います。今後とも応援よろしくお願いします！ (2022年9月1日 3時) (レス) id: b5d76d99f9 (このIDを非表示/違反報告)
｢｣ - 現実的な事を言うようで申し訳ありません。67(ページ21)の30cm300枚前後の部分が気になりました。普通のコピー用紙で書いていらっしゃるのであれば500枚で10cmにもなりません。30cmとなると画用紙の厚さか、千枚単位になります。長文失礼しました。 (2022年8月3日 10時) (レス) id: 43b16fe887 (このIDを非表示/違反報告)
4CE - とても好きです 続きが気になります 更新待ってます (2022年7月30日 0時) (レス) @page32 id: 660f048392 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 腐腐腐さん» ありがとうございます！運命ですか…！物凄く嬉しいです！ゆっくりですが進めていきますので、応援よろしくお願い致します！ (2022年6月5日 19時) (レス) id: 5b37ae1035 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ | 作成日時：2021年9月6日 14時
