Can't stop toxic ２

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Your side





ホテルに戻り、手ぬぐい作りに取り掛かるも････



喜多川さんの話が頭から離れなかった。






わたしは、この舞台がただの「おはなし」だとばかり思っていたし


そこで７人揃ってデビューを発表することももう、世の中には周知の事実なのだと思っていて。





まさかそこに辿り着くまでにたくさんの逆風が巻き起こっていたなんて、知らなくて････。






デビューを告げられた４人の、複雑な想い。



そしてその直後、コンサートで大切なファンの前に立ち


全てを隠して生放送をこなさなければならなかった、現実。






デビュー出来ると言われたはずなのに、寸前で白紙になったことを知らされた、３人の絶望。



どんな思いで４人の出演する生放送を見守ったのか････。









芸能界、中でもジャニーズ事務所とは、なんて厳しい所なんだろう。





わたしが彼らを知り、そばにいたのはたった数日間だったけれど、彼らは「７人」で。




そこには違和感も何もなくて。




逆に１人でも欠けてしまったら、歯車だって狂ってしまうんじゃないかってほどなのに。




なぜそれを一旦、切り離してしまったんだろう？





いや、そんな疑問は彼ら自身が一番、痛いほど感じたんだろうな。





そんなことを考えていたら、初めて会ったときの中間くんの怒った顔を、思い出した。







「････････そっか、そりゃそうだ」







散々振り回され、やっと７人が揃ったっていうのに
、次はこれか！って思ったよね。









わたしに出来ることは、遠くからひっそりと応援することだけ。






「どうか無事に成功しますように、」






手ぬぐいには、それぞれのメンバーカラーで名前を入れて、なにわ侍 ハローTOKYO‼ の文字。




そして、７色で大きくグループ名を入れて････







ステッチのひと針ひと針に、気持ちをこめた。









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