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いや、そもそもわたしだってまだ、その仕事を受けるとは一言も言ってない。
なんなら驚いている皆さんと同じように、たった今聞かされたばかりの内容で、寝耳に水で。
そんな責任重大な仕事、自分に務まるとは到底思えないし。
オジサマの相手は出来ても、アイドルの相手なんて絶対に････
「････っ、あの、わたし････っ」
無理です、と断ろうとしたその時。
–––––––––ぎゅるるるるるる････
少しだけ張り詰めた空気をぶち壊すかのように、微かに聞こえてきたお腹の音。
その場にいる全員が沈黙し固まったあと、笑い声に変わった。
「嘘やろ濱ちゃん！このタイミングで腹鳴らす？」
わたしの隣にいた最年少くんが、お腹を抱えてヒーヒーと笑い転げる。
濱ちゃん、と呼ばれた声の主は、申し訳なさそうに苦笑い。
「････ごめっ、ごめんなさい、悪気はなかったんですけど、つい」
手を合わせて謝る彼に向かって、小柄で可愛らしい顔をした男の子が、呆れた顔で突っ込む。
派手なピアスが特徴的。
「悪気あるないで腹なんか鳴らせへんやろ！」
たしかに。お腹が鳴る理由なんて、ただ一つだもんね。
「でもわかるわ。俺ももう、腹減って死にそうやもん」
そう言ったのは、少し鼻にかかったような独特の低い声を持つ、男の子。
海外の彫刻から飛び出してきたかのように、綺麗な顔をしている。
「あかんあかん！流星が腹減らすと不機嫌になって、めんどくさいことになんで！」
ギャハハっと笑いながら言う彼は、その笑い声と笑顔がすごく印象的だった。
歯が全部見えてる？っていうくらい、大きな口を開けて笑っている。
「仕方ないな、今日のところはまず一旦保留にして、食べるとしようか」
そう言って、備え付けの呼び出しボタンを押す喜多川さん。
その向こうに見える最年長の彼は、まだまだ納得出来ていない顔をしていた。
––––––––この時わたしはまだ、全然気がついていなかったけれど。
彼らとの出会いが、わたしの人生に大きな大きな変化をもたらすことになる。
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のの - とても面白くて引き込まれます！！更新されるの楽しみにしてます！！ (2018年11月1日 16時) (
レス) id: 365eb0a412 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - Momijiさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると、作ってみてよかったなぁと思えます( ´艸｀)亀更新ですが、これからもぜひ見てやってください！ (2018年9月23日 14時) (レス) id: 5e11c879ce (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - たたろんちーの。さん» コメントありがとうございます！見てすぐ直させていただきました。言われなければいつまでも気づかなかったかもしれませんε-(´∀｀; ) (2018年9月23日 14時) (レス) id: 5e11c879ce (このIDを非表示/違反報告)
Momiji(プロフ) - とても感動して 一気に読んでしまいましたw これからも楽しみにしてますヽ(*´∀｀)ノ (2018年9月20日 12時) (レス) id: 2e55428159 (このIDを非表示/違反報告)
たたろんちーの。 - 47が2つありますよ！ (2018年9月19日 22時) (レス) id: 095122a28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カンナ | 作成日時：2018年9月19日 17時
