笑窪の愛され記録【JW】

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pink side



小瀧望、今日は機嫌が悪いです。



「どしたん望」



「流星のせいや！なんなんアレ！！」



「まあまあ、そんな怒んなや。
イケメンが台無しやで、ビッグベイビーちゃん」



「それやめろ！！」



何故かって全部コイツのせい。

俺の気持ちを知っておきながら重岡さんとイチャイチャと…。


びしぃっ！と流星を指差す。



「お前には渡さへんぞ！！」



「渡すも何も俺ただの幼馴染みやし、アイツお前のもんちゃうし」



ぐっ、何も言い返せへん。

そりゃ確かに俺のもんちゃうけどぉ…。
うじうじしてる俺を見て流星はため息を吐いた。



「…こんなとこ女子に見られたら人気急降下やな」



「ええもん、俺は重岡さんから好かれてればえーの」



そう、別にモテなくったって重岡さんから嫌われなければそれでいい。

それに寄ってくる女に最初っから興味無かったし。



目を閉じて思い出すのは忘れもしないあの日。


フラーっと夜道を歩いているとナンパされている女子を発見。

見るからに嫌がってたから助けた、それだけやねんけど。


助けた後、彼女の顔を見ると、涙目でほっとした表情をしていて。


なんでかな、守りたい、とそう思ったんだ。


俗に言う一目惚れってやつ。


後から名前とか知って、今年同じクラスになったことにも驚きやし、なにより重岡さんと流星が幼馴染みやったことに一番驚いた。

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