笑窪の愛され記録【JW】

小ネタ ページ42

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「しげ先輩、ここ分かりませーん」



「いやここ、さっき説明したやん」



そうでしたっけ？なんて言うこいつはホンマにやる気があるんやろか。

テスト期間だからこうして勉強を見てやっているというのに、小瀧は一向にやる気を見せる気配がない。
さっきからスマホいじったりペン回ししてたり、何してんねんこら。

恋人やからといっていついかなる時も優しいと思ったら大間違いやねんぞ。



「やる気がないなら俺帰るけど」



「えぇ！？それはあかんです！！」



いやこっちが「えぇ…」なんですけど。

勉強せぇへんなら俺いらんやんけ、そう言うと、しげ先輩と一緒にいる事こそに意味があるんですよ、とまぁ意味わからんことを抜かしやがった。



「ほんなら勉強しぃや」



「えー」



そろそろ怒ってもいいかな、と考えていると、



「しげ先輩と一緒にいると緊張して何にも手が付かないんです」



「…は、」



「さっきも、友達にLINEでどうしたらええか聞いてたんですよ」



まぁなんも収穫無かったんですけど、なんて照れ臭そうに頭を掻いてて。

かわええとこあるやないか、と不覚にも思ってしまう。
ちょっぴり悔しかったのと悪戯心も芽生えて、ちゅっと小瀧の頬に唇を寄せた。



「え、」



「テスト、ええ点とったら口にしたるよ」



「しげ先輩…！！」



俺、頑張ります！と真面目に机に向かいだした小瀧には、恥ずかしくて顔が真っ赤になったことは秘密にしておこう。

end
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付き合いたての初々しい感じです。
まだ夜を迎えたことのない2人。

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