笑窪の愛され記録【JW】

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撮影から帰ってきても小瀧はメンバーと楽しそうにしてて。
濱ちゃんに膝枕してもらっとるし。
やっぱ濱ちゃんよなぁ。


聞き耳を立ててると、なんか今日ご飯行くみたいな流れになっとるし。



「淳太の奢りやー！やった！」



「今日だけやからな！！」



…金持ちの淳太の方がええんかな。
いやいや、淳太唇明太子やしそれは無いか。


っていうか、彼女の俺放置ですか。



「待って淳太くん俺も行くー！」



「照史もかい」



「なんやねん、俺が居るんが不満みたいな顔やな、望」



「別にー？ただ太るんちゃうかなーって心配してやっとるだけやで？」



…イジれる人の方がええんやろか。
いやいや、照史親方やし心配ないか。


てかまだ彼女放置ですかい。
もう俺着替え終わったで？もう帰るで？



「…そんじゃお先に失礼しまーす」



いつまで経っても誘ってくれないのでもう帰ります、しげちゃん悲しい。

なんやの、彼女のこと忘れやがって。

俺はずうっと小瀧の事しか考えてへんのに、ばか。



キャップを目深に被って廊下を歩く。
あぁホントに、俺っていつからこんな女々しくなったんや。


まぁ、俺は淳太みたいに金持ちな訳でも、濱ちゃんみたいに癒せへん、照史みたいに弄りやすいってわけでも無い。

神ちゃんみたいに気配り上手ても無いし、流星みたいにずっと一緒におったわけでもない。


…そりゃ、俺なんかよりメンバーとおる方がええよなぁ。

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