純粋な穢れ 参【地縛少年花子くん】

13 ページ13

A｢_｣




ベンチから立ち上がりたいが自分より低く､近い位置に桜がいて



両手を握られていて上手く動けない





桜｢ごめんなさいね｣








杖代がAを包み込もうと大きく動いた









,









,









当番｢勘違いしないで下さらない?｣




風が勢いよく吹き荒れる



司｢あ〜!｣


桜｢きゃ!｣





桜は風力でバランスを崩し､杖代は遠くに飛ばされた






夏彦｢お嬢!大丈夫ですか!?｣


桜｢え,えぇ｣


司｢君が見知らぬ当番か｣





桜がAから離れるとすぐに抱き寄せる






A｢別に助けいらなかったのに｣


当番｢体動いちゃったんだから仕方ないでしょ!｣






Aには何か策があったらようだが


それよりも気になるのは







桜｢勘違い?｣


当番｢縁を結んだ?

私はAと縁を結んでなんていませんけど｣


夏彦｢うそ!?｣


当番｢だからこの子は私に逆らえますし､私はこの子に命令しない｣


司｢なーんだ｡同じ立場なら桜と仲良くできると思ったのに｣





その言葉にAは首を傾げた





A｢立場が同じじゃないと仲良くしちゃダメなの?｣


司｢違うの?｣






質問を質問で返すと話が進まないため､夏彦が繋げる





夏彦｢まぁ､話が合わないというか...なんというか｣


A｢別に怪異の話に限定しなくても｣









桜｢仲良くしてくれるの?｣




さっきまで襲おうとしたのに何を聞いているんだと思うだろう





A｢えぇ､もちろん｡




あなたの意思ならね｣


桜｢_!｣







当番｢A､もう帰りましょう｣


A｢うん｡ではまた､七峰さん｣

14→←12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す