【はたらく細胞】に転生してしまいました。 (ページ6)

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６．第二章一話『更新、頑張ります．．．』ページ6

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樹状「はい、はいはい。分かりました～、ちょっと待っててくださいね～」

ガチャッ

今日はなんだか騒がしいな．．．．．

『樹状さん、どうかしたんですか？』

樹状「ん～．．．ちょっと、細菌がね？特定できないみたいでね？」

『相手は？特徴か何か言ってませんでした？』

樹状「電話の相手は一般細胞さんで、紫色のグニャグニャした細菌がうろついてるって」

『紫色の、グニャグニャ．．．．．』

樹状「といっても、もう白血球さんたちが倒しちゃってたりするから、すぐに白血球さんたちからの情報が来ると思うよ」

『．．．樹状さん、その細菌、肺炎球菌じゃないですか？』

樹状「え？」

『肺炎球菌は、紫色の体をしています。それに触手のようなものもあります。可能性としてはあり得るかと』

樹状「．．．どこで覚えたんだい？」

『樹状さんが留守にしている間に、少し資料を読んだだけですので確証はないですけど』

樹状「資料って．．．．．あの、記憶さんから貰った細菌についての分厚い資料かい？」

『はい。楽しかったですよ？』

転生する前から、本を読むことは好きだったから。

樹状「そうかい．．．．．」

『？どうしました？』

樹状「いや、ありがとう、Aちゃん。マクロファージさんたちに伝えてくるね」

『え、あ、はい．．．』

パタンッ←ドアの閉まる音

『．．．．．さて』

私も行きますか。

え、何処にって？決まってるじゃないか、肺炎球菌の所にだよ？

なんでって思うでしょ？

肺炎球菌はチームで行動することが多い。一人になると、強力な粘膜を出すからね。

つまり、今回、うろついてるって証言からすると、おそらく．．．．．

単独行動をしている肺炎球菌がいる可能性が高い。

樹状さんを危ない目に合わせるわけにはいかないので、すぐに離れてもらった。

『勝手に出ると怒られるな．．．．．』

仕方ない。自分より多くの血球たちが最優先だ。

『．．．せめて、書き置きぐらいするか』

《樹状さんへ

少し、散歩がてら地形を覚えてきます。

あと、肺炎球菌の生き残りを探してきます。

行ってきます。 byA》

これもまた、怒られそうだけど、まぁ、いっか！

『んじゃ、行ってきます！！』

誰もいない部屋には、声が響くだけだった。