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息切れしたように激しく荒い俺の呼吸が、閑散とした廃墟の中に響き渡る。
溜めこんだ己の性 欲を地面にまき散らした俺は、襲い来る羞恥心、疲労感、脱力感と、虚無感と、罪悪感と、他にも数えきれないほどの醜悪な感情の波に飲み込まれていた。
段々と興奮が冷めていき、思い出されていくその感情の波で、俺は自分がしたことがどれだけ人として外れたことかを思い知らされる。
恥ずかしい。
死んでしまいたい。
「お前って…マジで、どうしようもなく、気持ち悪い奴だな」
追い打ちをかけるように人を蔑んだような冷たい声が、俺の心を抉った。
「君がやれって言ったんじゃないか」とも思ったが、今の俺は人に何を言われても仕方のない格好で、人に何も言えないことをしてしまった。
「まあいいや…。今のも全部、動画に撮らせてもらったから、これを佐野に見せたら、もう終わりだな」
「な、何でそんな…や、やめて…」
消してくれるって言うから、俺はこんなことしたんじゃないのか。
こんな辱めを受けさせられたんじゃないのか。
「何でって、そうすれば、お前だってさすがにもう諦めるだろ。佐野の事」
俺に佐野君を諦めさせたいのか？
何のために？
何で塩��君はそんなことするんだ。
「それにしても、もしかしていつもそうやって、佐野のこと想像しながらシコってたんじゃないの？」
「……」
「は…？何で黙ってるんだよ…。図星かよ…」
塩��君の言った通りだった。
別に、佐野君で自慰行為に及ぶのは今日が初めてじゃない。
いつも、佐野君は俺の頭の中で人には言えないような想像や妄想に付き合わされて、俺の快楽で穢されている。
だけど、そんなの皆だってそうだろ。
誰だって、自分の欲求を満たすために、そういうことしてるだろ。
俺だって、人と同じように幸せになりたいって、気持ちよくなりたいって、思たって、いいじゃないか…。
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milkssss(プロフ) - めるてぃーさん» ありがとうございます！明日には完結できるように頑張ります！！ (2020年1月30日 19時) (
レス) id: a9a20d4e33 (このIDを非表示/違反報告)
めるてぃー - 更新がはやいので嬉しいです、頑張ってください！ (2020年1月30日 5時) (レス) id: 3d377f7936 (このIDを非表示/違反報告)
milkssss(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます。そういっていただけて嬉しいです！ (2020年1月21日 18時) (レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
みるく - すごく続きが気になります！ 更新頑張ってください！ (2020年1月20日 21時) (レス) id: 715edf2e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年1月20日 19時
