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リバーサイドマンションなんて、結構洒落たところに住んでいるじゃないの。
羨ましいくらいだ。
けれど、オレンジ色の街灯が照らしだす宮世君の顔は、一層壊れそうなほど暗く沈んでいた。
「ほら、さっさと行ってパンツ持ち出しちゃおうぜ」
体が冷えてきたから、早く家に帰って風呂に浸かりたい。
小さく震えるようにうなずく宮世君の背を押して、俺達はマンションのエントランスの扉を潜っていった。
扉を潜るとすぐにエレベータが設置されており、オートロック用のモニターとテンキーがある。
外観だけじゃなく、内装もかなりしゃれ込んだマンションのようだ。
一年のくせに生意気な、と、俺は大人げない嫉妬をぶつけるように、隣の宮世君に睨みを効かせた。
しかし、彼の横顔は、出会った時とちっとも変わらず、儚げで愁いを帯びている。
一体、今彼は何を考えているのだろう。
視線の先には、何が映っているのだろう。
「最上階なんで、エレベーターで行きましょう…」
小さくつぶやく彼は、エレベーターの上昇ボタンを押していた。
最上階にあったエレベーターがどんどんと俺達の階層に降りてくるのがランプで表示されている。
そして、エレベーターが到着し、その扉が開くと、中に一人の中年男性が立っていた。
グレーの背広を着たその男性は、俺達の顔を見るなり、
「琉弥…？」
と、一言。
誰だと、考えるほどの事もない。
年齢的にも、この宮世君を知っていて、最上階から降りてくる、そんな人物、それは。
「お、お父さん…」
俺の隣の宮世君は、震える声で、俺の陰に隠れるように、小さくなっていた。
「一体お前は何をしているんだ？」
まるで、宮世君が犯罪を犯したかのような、嫌悪感が丸出しになった、そんな冷たい言葉だった。
「あ…そ、それは…」
「はぁ…。いつも家にいないと思ったら…。お前が誰と、何をしようが構わないが、俺の仕事の邪魔にならないように問題だけは起こさないでくれよ？まったく…こんな奴とつるんで、まぁ碌なことはしてないだろうが…」
そして宮世君の父親というこの男は、まるで宮世君が他人でもあるかのように、人ごとのように、それだけ言うとエントランスを出ていこうとする。
これが親の言うことか？
なんだこいつ。
俺はかなりむかついた。
かっと頭に血がのぼって、どんどん体温が上昇していく。
「お前それが息子に言うセリフか？！」
と、俺はつい言葉に出してしまった。
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milkssss(プロフ) - めるてぃーさん» ありがとうございます！明日には完結できるように頑張ります！！ (2020年1月30日 19時) (
レス) id: a9a20d4e33 (このIDを非表示/違反報告)
めるてぃー - 更新がはやいので嬉しいです、頑張ってください！ (2020年1月30日 5時) (レス) id: 3d377f7936 (このIDを非表示/違反報告)
milkssss(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます。そういっていただけて嬉しいです！ (2020年1月21日 18時) (レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
みるく - すごく続きが気になります！ 更新頑張ってください！ (2020年1月20日 21時) (レス) id: 715edf2e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年1月20日 19時
