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「あぁ…もうこんな時間か…」

すると、床で寝ていた板垣先輩は、まるでこのインターフォンが時間を知らせる合図とでもいう様に、目を覚ました。
インターフォンはまたしても鳴り響く。
しかし当のこの家の住人は、そのインターフォンに対して目を覚ます以外の反応を示す気配はない。

「あ、あの…誰か来ましたけど…」

我慢できず、僕はついそんな風に言ってしまった。

「ん?あぁ、宮世君…おはよう…。まぁ…いつものことだし、今日はお客さんもいるから…それに別にほっといて大丈夫な奴だから気にしないで…」

誰かも確認せずに大丈夫な奴ってわかるもんなのか。

「ちょっと待っててよ…。今、朝食準備するからさ…」

そう言いながら、寝ぐせのついたボサボサの髪の毛を、更に手でぐしゃぐしゃにかきむしると、板垣先輩は眠そうにあくびをしていた。

「あ、いや…ぼ、僕…もう帰ります…。これ以上お世話になるわけには…」

「まだそんなこと言ってるの…?帰るって言っても、家に帰りたくないんでしょ…?」

そう言われればそうなのだが。
でもこの時間なら、父親は仕事に出ていて今は家に誰もいないはずだ。
僕は親がいない時間帯は自分の家にいてお風呂に入ったり、カップ麺を食べたり、そして父が帰ってくる時間になれば、外に出てあの公園で夜を明かす。
という日課を繰り返している。
まぁ、今となってはそんなことあまり意味はないのだが。

しかしながら、こんなことを考えている間にも、この家のインターフォンは鳴り続けるのだ。

「はぁ…。今日もしつこいな…。さ、降りてご飯食べよ」

板垣先輩は目をこすりながら立ち上がり、インターフォンのことなど気にも留めずに僕の背を押して、一階へと導いた。

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作者名:milkssss | 作成日時:2020年1月11日 18時

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