嫁枠立候補していいですか【国見英】

愛想 ページ14

『…帰る』





国「…は？」






『今日はもう帰る。』






愛想つかされたのかなとか軽く考えたら少し辛くなってきて。
いつもならサラッと流せられるような言葉もそんなこと考え出したらどこまでも深く突き刺さってきて。





私って可愛くない、と思いながらも口から出るのは更に可愛くない言葉ばかりで。






国「ちょっと、何言ってんの。」






『いい。帰る。』






国「…分かった。とりあえず座って。」





やだもんね帰るもんね。今の私の顔絶対可愛くないし。なんならもう涙出てきちゃてるし。





国「…は、泣いてるの、？」





ああもうほらバレちゃったじゃんか。無理無理もう帰りたい、




国「…A、泣かないで。」



今そう言う言葉はずるいって、英の顔がグッと切ない顔になって、私の目からはさらに涙が溢れだしてくる。




そのまま英の手は私の涙をサッと拭った。






国「落ち着いた？ちょっと話そう。」





そう言って英は私を膝の上に座らせた。




国「Aは、俺の事、嫌い？」

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