りんご飴が二十八個 ページ28
『位置情報的にはこの辺りか･･･』
ヨコハマのビルを渡り、送られてきた位置情報の沿岸部に到着した。バレると厄介だろうから、スクラップの上を静かに歩く。
｢＿＿＿＿！！｣
『！！』
虎杖ちゃんの声。
微かにしか聞こえなかったけど、左の方から聞こえる。スクラップの上を、今にもコケそうなヒールで全速力で走った。
ザッ、ザッ、ザッと言う私の走る音と、虎杖ちゃん達の声が段々と入り乱れて混ざってきた。つまりもう近い。早く見つけたげないと。
さっきからパァンて銃声もいくつか聞こえる。当たってないと良いんだけど･･･！！
『見つけた･･･アレだね』
視線の先にあったのは、右肩を撃たれている釘崎ちゃんと、釘崎ちゃんを庇いながら防戦一方になっている伏黒ちゃん。
そして黒い外套の男と話す虎杖ちゃん。
私は、黒い外套の男に見覚えがあった。昨日うずまきで話した、芥川龍之介だ。
黒い外套に、白のメッシュがかった髪。そして一人称が僕と書いてやつがれ！！
よし。今日から彼はやつがれちゃんだ。
芥川｢何故戦わぬ！！｣
虎杖｢怪我させたくないんだよ！！｣
芥川｢何･･･！？僕を舐めているのか！？｣
虎杖｢ち、違う違う！そうじゃない！｣
｢芥川先輩、でしたら私がその男を･･･｣
『させないよ〜』
芥川｢！！？｣
虎杖｢Aさん！着いてたんすか！？｣
『ああ！ゴメンねお姉さん！』
そこに気絶して倒れてた黒服構成員さんの近くに落ちてた拳銃を拝借。
芥川先輩と呼んでいた、おそらく彼の部下であろう金髪のお姉さんの拳銃に弾丸を放つ。
ガキィインと激しい火花の音を立ててお姉さんの拳銃は宙に舞う。手に当たんなくて良かった良かった。当たってたらヤバかった。
虎杖｢い、いいんすか！？｣
『呪術規定第九条にはこう書いてあるんだ虎杖ちゃん。"呪力、術式、呪具によって一般人を傷付けることは禁"。
なら、呪力の無い一般武器ならセーフってことでしょ！』
虎杖｢あぁぁ！そっかぁ！｣
『虎杖ちゃんやっちゃえやっちゃえ！』
虎杖｢おらぁぁぁ！！｣
｢させるか！！｣
『金髪お姉さん〜！名前教えて〜』
｢は、はぁ？ひ、樋口一葉･･･｣
『じゃあ樋口ちゃん！彼には撃たないほうが良いよ』
樋口｢？･･･先輩！？｣
『流石、身体能力お化け』
虎杖ちゃんのワンパンが、やつがれちゃんをぶっ飛ばした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 192人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
通りすがりの樋口 - あなた様は神様ですか！？更新楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2021年8月30日 12時) (
レス) id: 81c14bd0e3 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴@東方＆文スト大好き人間(プロフ) - とっても面白いです！！続きが楽しみすぎる……！！！それでなんですが、第「三」勢力との描写ですが、ポートマフィア、武装探偵社の他に異能特務課もあるので、第「四」勢力とする方が良いかと思われます！ (2021年8月23日 9時) (レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 更新ありがとうございます。この先の物語が気になってしまいます！無理しない程度に頑張って下さい。 (2021年8月20日 20時) (レス) id: e305977ea6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 神作！神作！面白すぎです！ (2021年8月19日 23時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
夏雨(プロフ) - 凄い面白いです！これからも更新頑張ってください！ (2021年8月19日 15時) (レス) id: f0a52413d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kaoru | 作成日時：2021年8月18日 1時
