何番目でも良いので貴方のオンナにしてください

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彼は嬉しそうに肉まんを包まれた紙の上から半分にする。


割れた肉まんからは、フワーッと、湯気が出てきた。


あ、かぶりつくタイプではないのね。



なんて思っていると、



「あち、あち」



と言いながら私の前に割れた肉まんを半分差し出してきた。




『へ？』



どうやら、私と半分こする為に割ってくれたらしい。


どこまでときめかされたら良いのだ。



おまけに


「手はちゃんとさっき
お手拭きでふいたから」



と、衛生面の配慮までしてくれる。



『ありがとう』




肉まんの熱さからか早く受け取って、
と言わんばかりの顔だったので


素直に受け取る。



え、熱い。よくこんなの持っていられたね。



「いただきまーす」



とりあえず私も熱さに耐えられず
彼の食べる合図とともに口に入れる。



「うまっ」



『おいしいー』



私と彼の言葉がほぼ同時にでてきて、



目を合わせて微笑む。



あっという間に肉まんは無くなり、
私の手には、まだ暖かさを残したあんまん。




彼の目線もそのあんまんに向けられていたので



『半分こ、しよっか』



と、私も彼と同じように
包まれた紙の中で、半分に割り、
包み紙に包まれたまま、彼に差し出した。

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