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ー数日後ー
あの日からなんの進展もなく数日が過ぎた。
講義が合えば顔を合わせるくらいで、連絡もほとんど取り合ってない。
こんな現実、本当に私が求めていたものなのか。
よく分からなくなるほどに。
慎「今日飲み会があるんだけどさ、Aも行かない？」
「飲み会？」
慎「うん。紬も誘ったんだけどさ、あいつバイトだからって断られたんだよ」
講義が始まる前、慎太郎にいきなり誘われた飲み会。
お酒があまり強くない私は、今まで飲み会に参加したことは手で数えられるくらいしかない。
でも…
慎「樹も来るよ」
「え、樹くんも？」
慎「あいつが言ったんだよ。Aも誘おうって」
「え…」
まさか樹くんの誘いだったとは思わず、予想外の展開に言葉を失う。
それでも、彼の頭には少なからず私がいたのだと思うと嬉しくて。
「…行こうかな」
慎「おっマジで？！今日ノリいいじゃん」
「余計なお世話だから、、」
慎「だっていつもは来ないから」
「んまぁ…。どのくらい人来るの？」
慎「うーん、たぶん10人くらいじゃない？」
「そんなに！？」
多くても5、6人だと思っていた私は、驚くままに声を上げた。
慎「そんなもんでしょ。じゃあまた後で声かけるわ」
「ちょっ…と」
颯爽と消えていった慎太郎が見えなくなったあと、飲み会行くだなんて言わなきゃ良かったと軽く後悔した。
だって、私絶対浮くじゃん…。
お酒もそんなに好きじゃないし。
そんなことを思うと、無意識に小さなため息が出た。
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作者名：ちゃぽ | 作成日時：2019年11月29日 17時
