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『はい、俺のQRだから読み込んで』
「うん…」
LINEのQRを見せられてそれを読み込めば、出てきた画面のプロフィールにはフルネームで田中樹と書かれたアカウント。
そのまま追加して大したことないメッセージを送ると、向こうのLINEにも私のアカウントが入ったようで…。
『へーAちゃんって言うんだ』
「うん…」
『そっか。ありがとう、じゃまた後でね』
「…うん」
用事が終わったからか、ニコッと笑ったあとにすぐ友達の輪の中へ入って行った彼。
今までの私たちの光景を、紬含む教室にいる全員が珍しい物を見る様な表情で唖然としているのが分かった。
…そりゃそうだろう。
今まで田中樹と接点なんかなかったんだから。
紬「ねぇ！いつのまにか田中樹と仲良くなったの？」
「いや、これには訳があって」
紬「なに？」
そのタイミングでちょうどチャイムが鳴ったため、授業中に昨日あった出来事を紬に話すことになった。
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作者名：ちゃぽ | 作成日時：2019年11月29日 17時
