大事に取っておきな ページ37
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『ねえ、皇輝くん』
私をソファに座らせ私の好きな紅茶を出してくれる。
皇輝くんは別にこれ好きじゃないはずなのに、なんでわざわざ荷物を増やしてまでこれを持ってきたんだろう。でも今はそんなことどうでも良くて。
皇輝「なに?」
『…ギュッてしていい?』
皇輝「え?」
『なんで私に何も言わずに行っちゃったの』
皇輝くんの返事なんて待たずにぎゅっと抱きしめてみた。兄妹でハグするなんてそんなに変なことでもないでしょう?星輝くんはよくやってきてるもん、私に。
皇輝「ダメだと思ったんだよ」
『私だってダメなことくらいわかってるよ』
皇輝「…ねえ、ゆかりの心読めない」
『いつもわかってくれるのにこういう時はわかんないだ』
皇輝「ごめん」
『皇輝くんがいないのすごい寂しかった。たった2日なのに』
人は失ってから大切なものに気付くってよく言うけどあれ、本当だね。
今までずっと近くにあった存在が急にいなくなって、寂しさで泣いてしまうんだもん。
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リリー(プロフ) - とても素晴らしい作品でした。途中感情移入し過ぎて涙が止まらないシーンもありました。私自身バイセクシュアルでありアセクシュアルであり、リスセクシュアルと色々当てはまるセクシュアリティがあります。共感シーンや改めて知れたセクシュアリティを、有難うです！ (8月1日 0時) (
レス) @page46 id: 96d2fca65a (このIDを非表示/違反報告)
はるちゃ(プロフ) - 全部読ませて頂きました。他の作者さんが書かないようなテーマだったので、とても面白かったです！ (2021年2月10日 2時) (レス) id: 10d83050d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナ
| 作成日時：2021年1月30日 18時
