君の夢、僕と叶えよう《2》 (ページ17)

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さっきまで私の横で私と結星は付き合った方がいいとか、結星ゴリ押しだった美織は黒田くんが登校してきたことでそっちに行った。

私のもとにいると、結星を推してくるから胸がキューってなって苦しいのに、私のもとから離れてしまうと切なくなる。

「ゆかりー」

『あれ、どうしたの結星』

結星「コミ英のテキスト貸してほしくて」

『いいよ、ちょっと待ってて』

つい1ヶ月前くらいに逆の立場でこんなことがあったなと、ちょっと昔のことを思い出した。
あの時はまた結星に自分のことを話せていなかったな。

『はい、どーぞ』

結星「あざす!今日、授業ある?」

『あるけど、5時間目だからいつでもいいよ』

結星「返すの忘れそうだし、授業終わったらすぐ来るわ」

『ふふっ、わかった笑』

結星は朝のホームルームが始まるからと教室に戻っていったから、私も席に戻ろうと思ったけど、私の席の近くで毎度の如くイチャイチャしている2人。

もうこの光景も何回も見てきたはずなのに、全然慣れてくれない。