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「あの…」
舞鶴「ここは次も授業ないわよ、使って大丈夫」
「し、失礼します」
すごく気まづい感じだ。
舞鶴「合コンのこと、聞いた。ごめんなさい、私の余計な一言であなたに嫌な思いをさせたわよね…高本たちには謝るよう言ったんだけど…」
あぁ、あれは。舞鶴先輩が促してくれたからなのか…・
やっぱりこの先輩。全然憎めない。
舞鶴「あと、聞いたと思うけど。ロボロ君と別れた。正確には振られたんだけど」
「振られた…？」
舞鶴「ロボロ君、私が高本たちにAちゃんのセンシティブな話をしたの怒っちゃって。そのまま」
「そう…なんですか…。舞鶴先輩は、素直で優しいから…きっと他にも…」
舞鶴「本当にロボロ君とそっくりね」
「それって」
舞鶴「そのままよ。私が、彼のこと好きになった時もロボロ君は同じこと言ってた」
「先輩は本当にロボロのことが好き…なんですね」
舞鶴「うん。私、みんなから綺麗だとかお金持ちだとか変なレッテル貼られているのに、ロボロ君だけ私の中身を見てくれようとしてくれたの」
そう言って、舞鶴先輩が続けた。
舞鶴「授業で一緒になった時に、私の文字を見て『字が綺麗ですね』って言ってくれたの。そこから話すようになって、彼は私と話すたびに私の中身を見てくれようとしてくれた。それで彼のこと好きになったの…」
外見だけで、みんなからの思いこみや変な噂の辛さはよくわかった。
私が高本先輩から『遊んでいる』って言われたように。
舞鶴「彼に告白して、彼の弱みを利用して付き合ってもらったの…」
「え、弱み？」
舞鶴「そう。私って好きなものなんでも欲しくなっちゃうから。ロボロ君がAちゃんのこと好きってこと利用して付き合ってもらったの」
ロボロが？
私のことを好き？
「それってどういうことですか？」
舞鶴「………Aちゃん。知らないの？」
「話がよく見えません」
・
舞鶴「ロボロ君はAちゃんを好きだけど、『Aは俺を気遣って一緒にいてくれるから…他の人と俺が付き合うことで、Aが俺から離れて、もっと自由にしてほしい』って」
・
・
なんで私たちは言葉がいつも足りないのだろう。
・
同じことを思っていたのに。
・
私もそうだよ。
ロボロは優しいから、一緒にいてくれるって
だから【約束】は守らなくていいって。
自由にしてほしいってそう思ったんだ。
・
気づいた時にはもう遅くて。
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宙舞@不破狂??(プロフ) - 儚すぎる…ずっと泣いちゃう… (9月4日 13時) (
レス) id: 5374b343f1 (このIDを非表示/違反報告)
いねむり - rbさんの久しぶりに見たんですけどめっちゃ感動して涙止まりませんでした、、！二人すれちがっててめっちゃむず痒いですね`^´ (8月19日 18時) (レス) @page50 id: 64b21c98aa (このIDを非表示/違反報告)
蒼威(プロフ) - 感動と胸キュンをありがとうございます🙇涙が止まらんです（ ; ; ）ドキドキも最高でした！ (2022年11月7日 22時) (レス) @page50 id: 2eebd6e961 (このIDを非表示/違反報告)
Kote(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます。この作品でさら様になにかいい影響があったらなら作者も嬉しい限りでございます。すごく率直な感想、とても聞けて作者自身、嬉しい限りでございます。すごく書き気力にもつながりました。重ねてになりますがありがとうございます！ (2022年8月27日 1時) (レス) id: 00da8aa88a (このIDを非表示/違反報告)
さら - クラスメイトに言われた一言ですごく傷が付き、真夜中ながら心の穴を埋めたくて拝見させて頂きました。 最後のシーンで涙が溢れてしまって、クラスメイトのことなんかどうでも良くなりました。久しぶりに心から泣けました。この作品と作者様に心から感謝申し上げます。 (2022年3月22日 23時) (レス) @page50 id: c775ccb355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kotegawa | 作成日時：2021年12月1日 0時
